2015年05月10日

ブリオベッカ浦安 停泊中

 昨日は、関東リーグ第6節 ブリオベッカ浦安vsVONDS市原(浦安陸) が開催された。

 「昨年 地域決勝に出たチーム同士がぶつかる」カードは、全国各地の地域リーグの中でも、このカードだけである。

 好カードのせいか、試合開始直前には立ち見が出るほどの観客が詰めかけた。感謝である。

 公式発表1,200人が見守る中、選手が入場してきた。

 エスコートキッズは、なんと

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   幼稚園児



 今まで見てきたサッカーの中で、1番ゆったりした入場だったが、泣く園児もおらず、無事終了。VONDS市原のみなさん、ご協力感謝である。



 「かなり」まったりした空気の中、試合開始。

 まずペースを掴んだのは、ブリオベッカだった。

 前半9分、好調をキープしている田中俊哉が前線でキープし、すぐさま裏に抜け出した上松へスルーパス。

 上松はキーパーとの1vs1を冷静に決めて、ブリオベッカ先制!


 スタンドの観客は「エレクトリカルパレード」を歌い、大いに盛り上がる。


 しかし、ここからはVONDSの攻撃が活性化する。

 スタンドには浦安の子どもたちが多くいたが、「みんな楽観視している」。明らかにVONDSが主導権を握っているように見えたが…


 前半39分には、VONDSの棚橋(昨年はJ2)の低いクロスから、島田(昨年はJ2)にゴールを決められる。
 島田は、水戸で2年間レギュラーだったこともあって、さすがの嗅覚だった…。ちなみにブリオベッカの村田も、「パス製作所」の横断幕が作られるほど、水戸で人気だった。

 

 それでも、スタンドから、ため息や罵声はほとんど無かった。(これだけ観客が多いと、悲壮的になりがちなのに…そうならないことは、いいこと)

 結局、前半はこのまま1−1で折り返す。




 後半立ち上がり、ブリオベッカはゴール正面25mの位置で、直接フリーキックを得る。

 村田が右上を狙うも、キーパーがなんとかはじき出すファインセーブ。


 その後は一進一退の攻防が続く。両チームとも、選手交代は「攻撃的なカード」ばかり。


 VONDSの2枚目の交代で出場した二瓶は、
FC東京U−18時代に「背番号10」を背負って、昨年まで水戸にいた選手。(おれの心の中では、反則だと思った)

 それでもブリオベッカは、ルーキー小田寛貴のドリブルでチャンスを作るなど、決して怯まない。

 (VONDSの二瓶も、ブリオベッカの小田も、いまいち周りと連携が取れていなかった。逆を言えば、連携が深まると 相手チームにとって脅威になること間違いなし)



 試合終盤は、ブリオベッカのほうが押していたように見えた。が、後半46分にブリオベッカの右SB田中貴大(昨年までJ2)が2枚目のイエローで退場……

 結局スコアは動かず、1−1で試合終了。


 試合後は、引き分けでも選手にインタビューを行った。ゴールを決めた上松は、引き分けた悔しさを露わにしていた。

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 その後ミスターサイトー(ブリオベッカの監督)のインタビューが始まる。試合内容自体は良かったとのこと。


 みんな勝ちたかったことは間違いないけど、前のホームゲームよりは、選手の目的意識が明白であるように感じた。

 別カードで、首位の東京23FCも痛い引き分けに終わり、勝ち点差はまだ2しか開いていない。

 それだけ、関東リーグは、全てのチームが戦力を底上げしている。 (四国リーグのように)簡単に勝てる試合などない。



 
 ブリオベッカの次節は、田中貴大が出場停止。そんな中で、アウェイの流経大FC戦を迎える(浦安が昨年のリーグ戦で唯一負けたカード)。


 難敵ばかり続くが、それは他のチームも変わらない(次節は、VONDS市原vs東京23FCの直接対決)。


 おれは、1人のファンとして、レベルの高い試合を
「悲壮感を出さず、楽しんで応援する」

ことしか考えていない。

posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 09:55| Comment(0) | 2015 ブリオベッカ昇格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月05日

JFL巡り ひとまず終了

 この1か月で、ホンダロック・ソニー仙台・ヴァンラーレ八戸 3チームのホームゲームを観戦した。

 昨年の4月、都田サッカー場での試合(HondaFC vs ホンダロック)を観てから、1年経ったが、こんなにたくさんのJFL試合会場へ足を運ぶことになるとは………
 この試合に駆け付けたシャアの恰好をしたおっちゃんには、感謝もしてるし恨んでもいる


 ひとえに、どの会場でも「ファミリーの空気」を生み出している、 スタッフ・ボランティア・ファン、サポーター の皆さんには、改めて礼を述べたい。


 本当は、もっと他の試合を観たいが、さすがに資金が尽きた(2・3月は出張仕事で少し資金が貯まっていた)



 宮崎では、サポーター≒ホンダロック従業員 が、選手≒ホンダロック従業員 を温かく励ます姿は新鮮に映り

 宮城では、子どもたちが、レベルの非常に高い選手たちと、近い距離で触れ合う姿にほっこりし

 八戸では、「覆面のおっちゃん」を始め、サポーターが応援を楽しんでいる姿をうらやましく思った。



 もちろん、これ以外にもいろいろ印象に残った出来事はたくさんあったが、強く伝えたい上記のとおり。



 では、これからJFLの昇格を目指しているチームに、「ファミリーの空気」はあるのか?

 ブリオベッカ浦安を例にとると、残念ながらそんな空気はない。

 ベンチ外の選手は、試合前からファンと触れ合っているし、試合後は、ほぼ選手総出でファンを見送ってくれる。Jリーグにはない温かい雰囲気で好感を持てる。





 しかし、アウェイのサポーターへの接し方を見ていると、なんか冷たく感じる。(サポーターは、そんなこと無いけど)

 アウェイ側で、ブリオベッカ後援会の人たちが太鼓を叩いて応援する。なんて無礼なこともあった。
 (サポーターは、メインスタンドの1番ホーム寄りで応援していた)

 試合後、アウェイの選手がサポーターに挨拶しているときに、大音量で音楽を流したりしていた。


 



 ………後援会やスタッフは、Jリーグのように盛り上げたい気持ちなのだろうが、

 来場するファンに、敬意を払わない行動は慎め!!


 Jリーグのような空気にしたところで、近くには強豪のJリーグクラブも多い。(浦安以上の資金がある)東京23だって、Jリーグに近い応援でファンも多い。

 そんなチームと同じようなことをしても、浦安のファンは増えないだろう。


 これからは、「ブリオベッカ浦安」のカラーをみんなで創りあげてほしい。
(個人的には、首都圏のチームにはあまりない、明るく楽しい応援をしたい)


posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 22:44| Comment(0) | 応援の考え方・自己紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「無垢な田舎者」は恐ろしい

 世間はGWである。

 帰省や旅行に出る人も多いだろう。

 おれも一応、旅行に出かけた。その旅行の目的の1つは、

 「ヴァンラーレ八戸」のホームゲームを観ることである。(我ながら、本当にバカだ)



 試合当日の早朝、八戸に到着した。

 まずは、屋台が800mも並ぶ「館鼻岸壁朝市」で腹ごしらえをする。

 吐く息が少し白く寒かったが、そこはグルメ天国だった。

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 から揚げ、馬肉鍋、イカ焼き、サバコロ………

 この朝市を本題にしたいくらいだったが、話をサッカーに戻す。

 
 朝市からローカル線で2駅移動して、本八戸の中心街からバスに揺られ20分、目的地である「八戸東運動公園陸上競技場」に到着した。


 この陸上競技場は、どこにでもありそうな平凡な造りだ。ナイター設備もない。

 グッズ売り場へ行くと、「覆面を被ったおっちゃん」がウロチョロしている。


 自分のイラストが描かれたTシャツを置いて写真を撮るなど、はたから見ると、不審者である。

 しかし、試合の運営に携わるボランティアの方や、ユースの子どもたちは、明るく応対してくれて好印象を持った。

 試合開始90分前に開門となり、両チームとも横断幕や旗の準備を行う。

 アウェイのFC大阪も、選手横断幕を大量に貼りだす。平凡な陸上競技場の見栄えが、少しよくなった。




 試合自体はメインスタンドが見やすいけど、今日はヴァンラーレ八戸サポーターの近くで試合を観戦することにした。


 理由は、一応 ブリオベッカ浦安のファンだから。(この日は矢板でリーグ戦があったけれど、こっちを優先した)

参考:井の中の鼠、大海を知る・・

 試合開始が近づくにつれ、メインスタンドはかなり埋まってきた。

ゴール裏は、ゆるやかな傾斜の芝生なので、ヴァンラーレ八戸サポーターは、思い思いの場所でまったりしている。誰も、強制的に応援させる雰囲気もない。

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 試合開始直前になって、声を出して応援するヴァンラーレサポが、ゴミ袋を持ってコレオを行った。



 その後、サポ同士が円陣を組んだのだが、「覆面のおっちゃん」の話が長く、選手よりも、円陣を組み終わるのが遅い。

…グダグダにもほどがある。


 試合が始まると、両チーム一進一退の攻防で、スコアは動かない。

 ヴァンラーレサポは、Jリーグでも使われるような応援歌で、選手を盛り立てる。

 前半20分過ぎには、かの有名な紅チャントを歌いだした。

覆面を被ったおっちゃんが、ハイテンションで太鼓とドラを叩いていたときに事件が起きる。





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………


 メインスポンサーの商品を、破壊するサポなんてありえねー!!!



 前半終了近くになるとオーサカが主導権を握り、決定的な場面を2回作る。

 1回目は右ポスト直撃、2回目は左ポスト直撃だったが…


 結局スコアレスで前半終了。

 前半のヴァンラーレの応援で、気になった点をいくつか挙げる


 ・ゴール裏には、全くといっていいほど悲壮感がない。ヴァンラーレギャルが10人くらい居たので、応援の掛け合いも楽しそう。

 ・テキトーに始めたコールを「覆面のおっちゃん」が煽るなど、かなりフリーダム

 ・メインスタンドから、時折手拍子もあったが、手拍子しづらい応援歌が多いため、それほど応援はしていない。でも、ヴァンラーレがミスをしても、悲壮感は出ていない。


 ヴァンラーレのゴール裏を一言で言えば、田舎の応援である。オーバーに言えば、「地元の草野球のチーム」を酒飲みながら賑やかに応援している感じである。「居酒屋ムサリク(ビアガーデン西が丘)」に近いイメージだ。


 後半に入っても、まだスコアは動かない。それでもオーサカ優勢かなー。などと思っていた矢先、

 ヴァンラーレ先制ゴール!!(李澤のクロスから玉田ドンピシャヘッド)

 ヴァンラーレサポはお祭り騒ぎである。

 みんなでハイタッチしたり抱き合ったり、ホント楽しそうだったし、何より、
 
 サポ同士で壁が無い。排他的要素が全くといっていいほどない。
 これは特筆すべきだ。
 
 点を取った時の応援歌「祭り囃子」を歌った後は、「自由演技」の応援に拍車がかかる。




 自由演技しすぎて、疲れて横になるサポもいた…

 そんな応援に乗せられたか、

 ヴァンラーレ追加点!!
(菅井慎也ドリブルから持ち込んだ)

 ヴァンラーレサポはお祭り(以下略)


 結局このまま試合終了。ヴァンラーレ八戸が、リーグ最多得点のFC大阪を2−0で下した。

 試合後はすぐに解散

 せずに、公園の芝生で「両サポーターを交えてお疲れさん会」が行われた。

 花見のように、酒つまみを飲み食いするだけのイベントである。



 おれも参加したが、ヴァンラーレサポはみんな腰が低く優しい人たちだなと感心し、
 FC大阪サポは明るく面白い人たちだと思った。
(もっともFC大阪サポがいる間は、浦安好きであることを隠したが)

 そのイベントに参加した、FC大阪サポのツイートを挙げる。






 おれも、参加してスゲー楽しいと思った。が、時間の都合上、中座した。

 ヴァンラーレサポとの別れ際に、おれはこんなことを言った。

「J1J2J3JFL全68チーム中、46チームのホームゲームを観戦しているけど、こんなに楽しそうな雰囲気で、応援しているチームはない」

 もちろん本音である。(そもそも、おれは建前が言える性格ではない)

 ただ、他チームがいきなりこんな応援をやったら、バッシングをくらうことは必至なので、どこのチームでもできる応援ではない。



 八戸という地域に合った応援なのだから。


 ただ、新スタジアムが完成したときに、今の応援を継続するのか?
 第三者のおれでも、気になることだ。

 プレーを観やすくなる。選手との距離が近い。というのは、いいことばかりではない。

 球技専用スタジアムになると、観客のため息や罵声etcが、選手や他の観客に悪影響を及ぼすケースは多い(特に東北)。


 この問題をクリアできれば、ヴァンラーレ八戸は、誰もが親しみやすいクラブになれるだろう。

posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 14:25| Comment(0) | J3 その他JFL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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