2016年05月07日

こんなチーム、他にはない

タイトルには、いろいろな意味を込めた。

ブリオベッカは4日前のアウェイ vsMIOびわこ滋賀 で、後半(ほぼ)ラストプレー「まさか」の勝ち越しゴールが決まり、浦安へ帰ってきた。


劇的な勝利の余韻も残る中、柏の葉で迎え撃つ相手はヴェルスパ大分

名古屋で活躍した杉本恵太が在籍しているが、浦安と因縁のあるメンバーも多い。


昨年、浦安とリーグ戦で激闘を繰り広げたVONDS市原に在籍していた選手が2人。坂本和哉と中島康平だ。
8月の天王山で、坂本はキャプテンで中島は1トップだったが、

結果は、浦安の圧勝
参考・これぞ天王山 VONDS市原vsブリオベッカ浦安


さらに、監督は佐野達だ。昨年の地域決勝でサウルコス福井を率い、涙をのんだ。

これらの選手、監督が「vs浦安」に向けて気合いが入ることは容易に想像できる。




先週の奈良クラブ戦ほどではないが強風の吹く中、開門となった。


カラーのマッチデ―プログラムを受け取る。



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拡大↓

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酷い誤植だ。昨年のスタッフではないか!

ちょっと油断すると、すぐに誤植するクラブだ。



それでも、試合前にはコズミッククラブという柏ご当地のアイドルグループがスタジアムDJの手伝いをして客席は盛り上がる。


通常よりも観客が少なく、スタンドは閑古鳥が鳴りっぱなし。なんてことはなく、この日も345人の観客に来ていただけた。

ただ、鳥の来場も多く、いつもより賑やかな試合前だった。


そんなこんなで、選手が入場してきた。前節のヒーロー相馬将夏は、左サイドハーフでスタメンに抜擢。それ以外には、矢部がスタメンに復帰。


試合が始まる。コイントスで勝った浦安は、風下に向かって攻める。


立ち上がりは、ややヴェルスパが押していた。浦安は、FWがボールを保持しても、後ろからの押し上げが弱い。

この流れのまま、ヴェルスパが先制点をあげる。

右サイドからのクロスに反応したのは、昨年VONDSにいた中島だ。ダイレクトボレーが炸裂。
決まった瞬間、「すげぇ」と呟いてしまった。


この後不思議だったのは、観客席に「悲壮感」が全くなかったことである。

楽観的なだけなのか?マイナス思考にならないよう努めたのか?
もちろん、他の観客の気持ちなんて分からない。


応援ゾーンから50m離れたところで観戦していた子どもたちからは、散発的に「ブリオベッカ」コールが起こる。その気持ちは凄く嬉しいが、これだけ離れていると、コールを合わせづらい。応援ゾーンをもう少し近づけることはできないのか?


ピッチの中は、特に大きな動きがなく前半終了。

ハーフタイムはコズミッククラブのライブで盛り上がる。
次は、コズミッククラブ公認のカレーをスタグルに出してほしい。


後半立ち上がり、ミスターサイトーが動く。2列目では良さが出せなかった相馬に代わり、守備も上手い富塚を投入。

後半も立ち上がりは五分五分だったが、ヴェルスパの決定機は格段に少なくなる。浦安はパス回しが機能し始める。


すると、浦安はフリーキックのチャンスを得て、混戦から

竹中がヘディングでゴールを決める。6試合連発

全国リーグで6試合連発とは…竹中自身もチームも、さらに上を目指すために、もっと数字を残してほしい。


ここで、ヴェルスパは杉本恵太を投入(この交代は、後で公式記録を観てから初めて気が付いた。それくらい、印象に残るプレーがなかった)



さらに攻撃の圧力を強める浦安。


右サイドの敵陣深くで、フリーキックを得る。

攻撃時のセットプレーでは珍しく、北埜コーチがテクニカルエリアに出てきた。

ボールの近くには村田と竹中がいる。ここは、村田が蹴って誰かに合わせてくるだろうと思った。


だが、村田はボールをスルー。竹中が思い切り蹴ったボールは、ファーをぶち抜いて、直接ゴールに吸い込まれた。

…味方なのに、恐れ入った。というより、ベンチにも騙された。


この勝ち越しゴールで、スタジアム中が浮ついた雰囲気になる。



その直後、ヴェルスパがPKを獲得。ドリブルで切れ込んだ選手へのスライディングが足に入った。(今にして思えば、このシーンはノーファールが大前提…おれもうっかりしていた)


このPKが決まり、また同点。今日も、勝利の神様は気まぐれだ。

ここで浦安は2枚目の交代。坂谷アウト、田宮イン。さらに縦へのスピードが上がる。


その直後、左サイドからのクロスを、竹中がヘッドで押し込む。

押し込んだ瞬間、副審の旗は上がっていたが、客席で気づいた人はあまりいない。スタジアムDJも「ゴーール!」と絶叫していた(苦笑)。


客席は浮ついた空気のままだったが、ピッチにいる浦安の選手は冷静だった。

サイドを崩すのか、縦1本のパスで崩すのか。ワンプレー・ワンプレーで、選手間の意思統一ができつつあった。

試合終盤に最後の交代。(既にイエローを貰っていた)竹中に代わり、(明海大卒)中村光春を投入。

中村は、U−18との練習試合で4得点をあげ、ベンチ入りを果たしていた。


縦への推進力がさらに上がり、客席から「イエス! イエス! イエス!」のコールが響く。


2試合連続で劇的勝利への期待が高まる中、後半ロスタイムに突入。


矢部からのスルーパスを受けた中村が、ドリブルで右サイドを疾走する。

余裕を持って上げられたクロスは、ニアサイドでマークされていた俊哉様 には合わない。


ボールの先にいたのは、


走りこんでいた田宮だ。


手ではなくドンピシャヘッドでゴールネットを揺らす。

副審の旗は上がらない。センターラインに向かって走り出すのみ。


2試合連続で劇的ゴール!


客席のあちらこちらで、歓喜の輪が広がる。もちろん、ピッチ内も。

このまま試合終了。

完勝ではないが、「興行」「娯楽」としては100点満点の試合だ。


ヒーローインタビューやコズミッククラブのアンコールライブ、選手によるお見送り

いずれも大盛況だった。


2失点は反省材料だが、「今日だけは」勝利の余韻に浸りたい。

posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 22:34| Comment(0) | 2016〜17 ブリオベッカin JFL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月04日

ルートインBCリーグ初観戦 群馬vs武蔵

このブログを見る人の中には、筆者のことを「サッカーオタク」と思っている人も多いだろう。

確かに、その一面もあるが、野球観戦をすることだって多い。

昔は、
広島市民球場へ行ったり夏の甲子園決勝も観戦した。


そんなおれが何の因果か、1週間前から「謎の肋骨痛」に襲われてしまう。
(ひどいときは、深呼吸をしたり、上半身を左右にひねるとズキンとする状態だった。大声を出すのは論外)

そんなこともあって、この休みは静養する予定だった。


そんなときに、「野球の独立リーグを観戦したことがない」ことに気づき、BCリーグの日程表を確認した。

5月3日に「城南野球場」で試合が開催されることが分かった。

ラミレスも在籍した「群馬ダイヤモンドペガサス」のホームゲームらしい。

そのチームのホームページを見ると、すぐに「球場情報」のページが見つかった。

城南野球場の欄には、こう書いてあった。


高崎駅徒歩10分

…かなり便利ではないか。この時点で観戦決定。



試合当日。

高崎駅から球場へ向かう途中に「焼きまんじゅう」を売っていたので、入手して野球場で向かう。

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球場へ着くと、露店も3店舗出ていて、なかなか賑やかだ。


チケット販売所といい、サッカーのJFLリーグと雰囲気が似ている。

入場すると、選手とファンがキャッチボールをしていた。JFLよりも牧歌的。

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試合前には、スポンサーの挨拶まで行われた。

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おれは、群馬の監督「平野 謙」(黄金期西武の2番)と武蔵の監督「小林宏之」(ロッテの先発を長年務めた)ばかり追っていたが…

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試合が始まる。

選手のレベルは、むちゃくちゃ高いわけではないが、一生懸命やっているのは伝わる。

ただ、独立リーグレベルの中で、1人だけ「クレイジー」がいた。

昨年オリックスにいたカラバイヨだ。

一昨年も群馬にいたが、そのときは30本塁打を46試合目で達成している。


この日も、バックスクリーン直撃のホームランを放った。格が違う。

群馬応援団も大盛り上がりだ。

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そんな群馬応援団も、ラッパ、スネア、和太鼓など鳴り物を多く使ってスタンドを盛り上げていた。

試合前には「選手応援歌の歌詞カード」(原曲はどれも分かりやすい) を配っていたり、手すりに張り紙をしたり、「みんなで応援しよう」とする雰囲気づくりに一役買っていた。

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でも残念ながら、一番印象に残ったのは武蔵応援団が「アルプス一万尺」原曲で「これから始まる武蔵の攻撃、何点入るか分からない」を歌いまくったイニングで、ノーアウトからいきなり4連打で大量点を奪ったことである。(武蔵の応援団も川崎球場みたいで面白かったけど)

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試合後は、選手がファンを見送っていた。選手はサインや写真撮影に笑顔で応じていたが、平野 謙監督や 松沼 雅之コーチまでいたことには驚いた。


今後は、プロ野球3軍との交流戦を観てみたい。讀賣だと、橋本到や西村健太郎がいるし。

posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 09:42| Comment(0) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする