2018年07月08日

浦安市陸を「祭り会場」にしたい!?

暑さと強風が入り混じった昨日、関東サッカーリーグに所属しているブリオベッカ浦安は、2か月ぶりのホームゲームを開催した。


直近のホームゲームは、試合として成立しないレベルの酷い内容だった。


そんな状況で迎え撃つ相手は、栃木ウーヴァFC。対戦前の時点で、7勝1分けの首位。



言うまでもなく、難しい試合が予想された。





「試合観戦だけのために」浦安市陸へ来たファンは、もう来なくなってしまうのではないか?


(経済的に言えば「顧客満足度」が最低の興行を2回続けると…)




疑念を持ったまま、ウーヴァ戦の試合当日を迎えた。




「かさばる物」を持ちながら、列車とバスを乗り継ぎ、キックオフ3時間半前、浦安市陸に到着。



直後、FC東京U-23サポが姿を見せる。今日は夢の島でリーグ戦のはずだが…。目的は↓だった。





注意.開店時刻は、日によってまちまち



蝗から「上位5本の指」と言わしめる美味。J1級だ。

次に来場(?)したときは、バリ食堂さんもお試しあれ。暑いときに、インドネシア料理+炭酸飲料は、最高に美味い。
















おれは、キックオフ3時間前から、行動開始。


ブリオベッカ浦安の代表・谷口さんに「ちょっとした協力を依頼」をする。快諾をいただき、他の方々にも協力してもらえることに。


続けて、栃木ウーヴァの代表取締役社長・大栗さんにも、同様の依頼をする。同じように快諾をいただく。



その後は、サッカーの前座試合に出場する小学生から大人、果ては猫にまで「依頼しまくる」。



結果、

DSC00241.JPG


七夕の笹に、短冊をたくさん集まった。(撮影時は、途中段階) 持ってきた甲斐があった。ありがたい。



短冊に書いてもらった内容を一部公開すると、


ブリオベッカ浦安の代表・谷口さん
DSC00246.JPG


栃木ウーヴァの代表取締役社長・大栗さん
DSC00247.JPG


参考・おれ
DSC00244.JPG



浦安のコーチ・スタッフ・ベンチ外の選手、相手チームのサポ、川向こうのサポ、オルハさんetc.たくさんの方々に書いてもらった。中でも、一番注目を集めたのは…












DSC00243.JPG

べか彦くんだった。

(スマホ含め)カメラ6台、15人が観ている中で、短冊に願いごとを書いていた。選手が束になってもかなわない、凄まじい人気だ。



その頃から、ジャマイカキッチン・オルハさんでは大サービスを行っていた。






浦安ファンはもちろん、ウーヴァファンまでもが、「浦安本気力!」と叫んでいた。

店からも、お客さんからも「みんなで盛り上がろうとする気持ち」を感じる。



この時間帯に、ブリオベッカのGKがピッチ内練習へ出てきたらしい。出迎えた声出しファンは、1人だけだったらしい。


キックオフ30分前になると、観客がどんどん増え始める。



おれは、キックオフ5分前になって、ようやくスタンドに向かう。伊藤園の麦茶と(栗林歯科医院から)歯ブラシを受け取る。地域リーグなのに、、、感謝。


そして、キックオフ



…前半15分までに2失点。守備の1vs1で、簡単に交わされるのは想定内だった。とはいえ…


GKポシュンの活躍が目立つ試合展開になる。


浦安にもチャンスはあったが、決めきれず。逆に失点を喫し、0-3で前半終了。




DSC00235.JPG

ハーフタイムのショーに向かうキッズたち&レモンアンドシュガー&すーぱーすたー
右側に打開策を図る監督&コーチ陣



後半は、特に見どころなく終了。0-3で完敗。

VONDS戦より内容は良くなっている。悲観する必要はない。

ただ、ホームゲームで全試合失点している現実から目をそらしてはいけない。
(関東リーグから昇格を果たした年は、ホーム4試合目で初完封。相手は川向こう。泥臭く完封勝利したことで、波に乗った)



そんな試合でも、700人以上の観客が来てくれた。試合後の選手によるお見送りも、いつも通り賑やか。


今後も、「サッカーのある日常」が当たり前になってほしい。







追伸・個人的に、この日のメーンイベントは、試合後の帰路だった。舞浜駅まで、ファンの車でおくってもらった後、混雑している府中本町行の列車に乗車。

七夕の笹を持ちながら。

同乗した別のファンに手伝ってもらいながら、何とか乗れた。乗客の注目度100%だった。おれは、恥ずかしいを通り越して、開き直っていた。
「すーぱーすたー、だって!」とか会話が聞こえてくる。


その後、職務質問を受けることなく、無事に帰宅。一夜明けてから、笹を元の場所(公園)に植え戻し、短冊は全て手元にある。後日、神社で焚き上げてもらう予定だ。







この七夕企画を思いついたのは、鈴鹿アンリミテッドのホームゲームを観戦した後のこと。

「祭りの最後に試合がある」

「ホームもアウェイもなく、楽しんでもらいたい」

この2点は、かなり意識した。


本業の仕事はあるが、今後も「可能なこと」は、積極的に行動へ移したい。
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 14:09| Comment(0) | 2018「魔境の関東」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月06日

【夢の国】は、鈴鹿にあり

以前から、鈴鹿アンリミテッドのホームゲームを観戦したかった。




理由は、山岡暫定社長の「企画力」を、実際に現場で見たいから。


昨年行われたイベントを列挙すると、


「高速」流しそうめん チョコレートファウンテン&餅つき ふんどし祭り まぐろ解体ショー スタジアムウェディング
果ては、現金祭り…


参考:【地域リーグ 東海】Pickup!スタジアムウェディング!鈴鹿アンリミテッドFCはFC岐阜セカンドに勝利!進撃の社長シリーズ第5弾!末永くお幸せに♪




興行面で大きな注目を集めたが、チームの成績は、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ1次ラウンド敗退。


今年の成績は、東海社会人サッカーリーグで上位につけている。しかし、既に1分けを喫した(他の試合は全勝)。


先週末のホームゲームは、それまで6戦全勝のFC刈谷を迎えた。
「価値点6」が掛かった試合。



この情報を知ったとき、贔屓チームの試合を差し置いて、行きたくなった。



6月30日(土)東海社会人サッカーリーグ1部 第6戦 vs FC刈谷戦のお知らせ







試合開始2時間50分前、おれは試合会場の「AGF鈴鹿陸上競技場」に到着した。


アンリミテッド横丁(フードコートなどのイベント)が開くまで、50分ほどの時間がある。


なのに、準備は万端であるように思えた。


DSC00127.JPG


DSC00136.JPG
(蚊取り線香を置く配慮が嬉しい)




その時間から、山岡暫定社長は動いていた。


スタジアムグルメの準備を手伝ったり、木枠のバリケードを付けたり、


噴霧器の使用方法を打ち合わせていた。

(メインスタンド最上段から撮影)
DSC00142.JPG


噴霧器を出す理由は、「真夏のような暑さだったから」である。

山岡暫定社長は、噴霧器を使っていたスタッフに向かって「やりたいようにやっていいよ!」と指示を出す。


メインスタンド最上段から、フードコートに向かって霧をかけると、確かに涼しくなる(多少ではあるが)。


(実際の使用例:)





噴霧器の試運転をしていた頃、ホームゲームの手伝いをする「鈴鹿大学 女子バレーボール部」の部員も到着(バレー部は、リーグ戦が中断期間に入っているため、日程的な調整ができた)。


その後、試合開始2時間前となる。


山岡暫定社長から「アンリミテッド横丁を開きます!」という開店宣言が行われた。




アンリミテッド横丁のメニュー。山岡社長完全手作り!のスープカレーが気になる。
DSC00123.JPG


左、どて煮 右、スープカレー
DSC00145.JPG


開店宣言から10秒後、おれは「スープカレー」を注文した。


すかさず、山岡社長や数人のスタッフから、「ありがとうございます!」と 元気な返事をもらう。


30秒後、スープカレーを受け取る。カレーをみたとき、驚いた。

DSC00147.JPG

アウェイチームの旗楊枝が立っているではないか(裏返すと、アンリミテッドの旗)。


このカレーは、1000円する価格だったが、食べてみて納得。ほどよい辛さで、具材も柔らかく煮こまれている。スープカレー専門店の味と比べても、遜色ない。


どて煮もおいしくいただいた。

DSC00159.JPG



他にも、から揚げやトンテキも人気の様子。


そんな中で、山岡暫定社長と電子トレカの「whooop!」を開発した会社の取締役COO 梅澤優太氏のトークショーが行われた。


参考:“電子トレカ”がスポーツチームの収益源になる「whooop!」発表、1500万円の資金調達も(TechCrunch Japan)



(山岡暫定社長が音頭をとって、2人ともポーズを取ってくれた。ありがたい。)

DSC00149.JPG



トークショーは、堅苦しさが一切なし。山岡暫定社長が、現役東大生の梅澤氏を、「優しくイジる」内容だ。地方局のコメディ番組を観ている気分。

もちろん、「whooop!」の今後の展開についても言及。お互いが想定している「カード購入の特典」には、頷ける話もあれば、爆笑する内容もあった。ここでは書けない話も聞けた。


トークショーが終わった後は、フリートークタイム。


梅澤氏とも、少しお話をさせていただいた。ブリオベッカが現状で行っているファンサービスに、興味をもってくれた様子。会話の中で1番驚いたことは、


「浦安市陸が人工芝であることを知っていた」


金や名誉のために、電子トレカを始めたのであれば、こんな情報は知らないはず。スポーツ界全体を盛り上げようとする気概を感じた。





その頃、山岡暫定社長は、いろいろなお客さんと分け隔てなく会話を続けていた。1か所に長時間とどまることなく、たくさんの人と。(個人的には、清心温泉の番頭さんを思い出していた)



情報を出力する人が上手い人は、情報を入力するのも上手い。おれも、見習わなければならない。


少し落ち着いたところで、山岡暫定社長と話をすることができた。


話の中で、サウルコス福井の現状についても、本音を語ってくれた。アンリミテッド横丁の話題になったとき、印象に残っているセリフがある。



「地域のお祭りの最後に、サッカーがある」
(注:今日の試合は、大事な首位攻防戦)


この一言を聞いたとき、おれは「鈴鹿に来てよかった」と思えた。







まわりを見渡せば、スタッフの皆さんから、「仕事をやらされている感」が出ていない。


スタジアムDJが、メインスタンド最上段から「アンリミテッド横丁に、アウェイはありません!」と言いながら噴霧器をかけてくれる。
(ついでに、シャボン玉を大量発生させるバブルガンも登場。子どもたちに人気だった)


おいしいスタジアムグルメを食べている人は、みんないい笑顔をしている。


特筆すべきは、

カレーやから揚げ、アルコール飲料を、女子バレーボール部のみなさんが、ユニフォーム姿で運んでいたこと。






DSC00152.JPG

DSC00153.JPG
(↑おれは、ポスターを購入)

バレー部のみなさんは、他にも子どもたちとパス回しをする等、積極的に活動していた。さすがに、アタックを受ける人は、いなかった…
(鈴鹿大学女子バレー部にとっては、絶好のアピールになったはず)







アンリミテッド横丁が大盛況になった結果、


FC刈谷サポが、骨抜きにされた
(注:今日の試合は、大事な首位攻防戦)



FC刈谷のGKが、ピッチ内でアップを始めたとき、声出しサポがスタンドにほどんどいなかったらしい。




グッズ売り場も見た後、キックオフ30分前になって、スタンドへ向かう。
(社長や常務の缶バッチもあり)
DSC00120.JPG




コンコースでは、AGF様が、ピーチティー・スポーツドリンク・アイスコーヒーを、無料提供。おかわり自由
太っ腹!

DSC00158.JPG


飲料ブースの横では、ボールペン・うちわ・マッチデープログラムをいただく。

マッチデープログラムの表紙は、
DSC00168.JPG

山岡暫定社長だ。



表紙の左真ん中には、こう書いてあった。


スタジアムグルメ味の6本勝負!
サッカーばかり観てんじゃねぇYO!
(注:今日の試合は、大事な首位攻防戦)


この文面を見たとき、思わず「えっ!?」と声を出した。



試合開始10分前に、アンリミテッド横丁へ戻ると、一時の賑わいは無くなり、「閉店時刻のお祭り」のような空気が流れていた。


その頃、「スープカレー」と「から揚げ」が売り切れたという情報が入った。


山岡暫定社長は、「水曜日からカレーを仕込んだ甲斐があった!」と叫ぶように言った。


おれは思わず、「72時間前から作っていたんですか!?」とツッコミを入れてしまった。暫定社長は、苦笑いしていた。


専門店のような美味も納得。




祭りが終わった後!? 鈴鹿アンリミテッドvsFC刈谷の首位攻防戦が始まった。


スタジアム内に、固定の時計経過板はない。

代わりに、


陸上競技の記録表示板を代用していた。

DSC00180.JPG


ピッチ内で、
強力2トップを擁する鈴鹿は、どんどんロングボールを放り込む。結果、先制点を奪った。

しかし、刈谷のパス回しは冴える。前半終了間際、ペナルティエリア外からのミドルシュートが、鮮やかに決まって同点に追いつく。

後半も一進一退の攻防が続く。残り15分になると、オープンな展開になる。


鈴鹿は選手を一切変えない(結果、試合終了まで後退はなし)。刈谷は80分以降、選手交代を次々に行う。しかし、「重心が低く速いドリブル」が特徴の今部勇太はベンチ外。鈴鹿DFのラインと、前のラインは間延びしていたが…

後半アディショナルタイムに入ってから、刈谷は選手交代を行わなかった。個人的には、「勝ちに来ている」と感じた。


しかし、ラスト10秒で、鈴鹿が決勝ゴールを挙げる。
DSC00184.JPG


大歓声がスタンドに響き渡った(刈谷応援席を除く)。

試合終了後、鈴鹿の選手たちが客席まで登ってきて、ファンとハイタッチ。

ヒーローインタビューは、スタンドの最前列で行う。
DSC00189.JPG


言うまでもなく、鈴鹿ファンは大盛り上がり。


スタンドを出ると、山岡暫定社長は、両チームのファンと会話していた(観客を見送りながら)。


ほとんどのファンが出払った後は、総動員でアンリミテッド横丁の後片付け。



スタッフの皆さんが会話をしながら片付ける様子は、サッカーの試合後に見えなかった。「地域のお祭り」が終わった後のように見えた。






ここまで、山岡暫定社長の行動を(少し)観察してきたが、「料理の腕が一人前のおしゃべり好き」にしか見えなかった。


しかし、下記のあいさつ文を見ると、「ただ者ではない」ことが分かる。


2015年シーズン終了の御挨拶

2016年を振り返って

2017年シーズン終了の御挨拶(以上、鈴鹿アンリミテッドHP)




「ただ者ではない」暫定社長が陣頭指揮を執ることによって、


おいしいスタジアムグルメがいくつもある。

スタッフは、楽しみながら仕事をしているように感じる。

試合を観に来た子どもや大人は、試合前から笑顔。





【夢の国】は、鈴鹿にあった
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 23:58| Comment(0) | その他サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする