2018年12月11日

今年のブリオベッカ総括(成績編)

昨年のJFLから、今年は関東サッカーリーグに降格したブリオベッカ浦安


浦安市陸で行われた開幕戦の

スタメンを正確に覚えている人は、何人いるだろうか?




正解は、以下のとおり


GK 山田
DF 秋葉 富塚 笠松 釣巻
DMF 石井 丸山
OMF 坂谷 村岡 幡野
FW 柏瀬


この試合では勝利を収めることができたが、


メンバーを固定することが難しく、適正ポジションに配置できなかった選手も多かった。


富塚がDF、石井がDMFであることに、当時の監督の苦悩が伺える。
昨年の降格という結果が招いた悲劇だ


今年の浦安のように降格したシーズンは、(当然ながら)競技レベルが下がるので、守備はある程度よい結果になることが多い。


降格したシーズンにおいて、守備で最悪の結果を残したのは、あの前田浩二が率いる
2012年のアビスパ福岡だと思っていた。

2012年 アビスパ福岡 Season Summary(Football LAB)


当時のアビスパは、相手を完封できた試合が、42試合中わずか9試合のみ(4.7試合に1回ペースで完封)



しかし、今年のブリオベッカは、

18試合中だったの3試合しか相手を完封していない(6.0試合に1回ペースで完封)


今年は、リーグ戦で28失点を喫したが、失点する時間帯は、立ち上がり15分と終了間際に集中している。


1分〜15分 8失点
16分〜30分 3失点
31分〜45分 4失点
46分〜60分 5失点
61分〜75分 2失点
76分〜90分 6失点
(前後半のATは、それぞれ45分と90分で計算)


総失点の50%は、立ち上がり15分と終了間際15分の30分間で生まれている。


これでは、勝ち点が伸びない。必然の結果だ。


チームの勝ち点を伸ばすには、長所を伸ばすよりも、
短所をなくすほうが優先される。


最たる例が、2012年のガンバ大阪だ。

年間最多得点で得失点差もプラスにも関わらず、J2へ降格した。

2012年のガンバ大阪(Football LAB)



よって、来季の補強は、CBが急務。


(JFLに所属していた昨年もCBを複数人補強したが、選手起用が最悪だった。
例1.開幕戦でスタメンに抜擢するも、スルーパスを通されるピンチを作ったことにより、1点リードにも関わらず途中交代。サイドハーフで出場していた選手がCBに入り、セットプレーから同点に追いつかれる。
例2.主力の怪我や出場停止がないのに、アウェイのソニー仙台戦で初出場させる。強敵相手に、成す術がなかった。)
)


GKは、中島宏海のような選手が入団したら嬉しい。しかし、それは高望みだろう。



今シーズンのホームゲームは有料試合だったが、それに見合う試合内容だったのは、2〜3試合だけ。


観戦する価値のある試合にするため、選手の移籍については下記の2点を優先してほしい。


層の薄いポジションで適格な補強ができるか?(層の厚いポジションの選手を獲得することは、補強とはいわない)


ボランチのコンビを、富塚隼と丸山晃生にできるか?(この2人よりも強力なら、素晴らしいが…)










追記:今年の関東サッカーリーグで思ったこと




圧倒的な強さでリーグを制した栃木ウーヴァは、地域チャンピオンズリーグ1勝もできなかった。




関東サッカーリーグに所属するいくつかのチームは、

「有名なチームに所属した選手」や「代表歴のある選手」「助っ人」を揃えれば昇格できる!と考えている関係者が多い。


さらに、一部のサッカーファンは、今年の関東サッカーリーグを「地獄の関東」と称していた。しかし、全社でベスト4に残ったチームはゼロ。リーグ優勝したチームでも、地域CLで決勝ラウンドにすら進めない現実を甘く見ないほうがいい。



このままでは、他の地域リーグから、実力・人気ともに取り残されるのは必至。

有名な選手を獲得することは、チームを強くする「手段の1つ」にしか過ぎない。選手が育つ環境を整えるために、チーム上層部が一体感を生み出せることが、何より重要だ(チーム上層部と選手の距離感、優秀な指導者、練習の雰囲気 etc. )。



今年の松江シティや鈴鹿、FC刈谷を観て、その想いは強くなった。
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 22:40| Comment(0) | 2018「魔境の関東」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする