ブリオベッカ浦安は、この日がホーム最終戦。浦安市陸に日立ビルシステムを迎えた。
開門前は、テントの中に入り、日陰で待機させてもらう。
オルハのジャークチキンを食べながら。
キックオフ2時間前に開門。しかし、あまりの暑さに客足は伸びない。
それでも、べか彦は、いつも通りファンサービスをしてくれる。
おれは、「熱中症に気を付けて!」と何回も声をかけた。
べか彦が試合前の準備に戻り、ピッチ内では試合前練習が行われる。
キックオフが近づくにつれて、観客が増えてくる。
ラグビートップチーム・シャイニングアークスの選手たちも来てくれて、会場を盛り上げてくれた。
試合前のスタメンが発表される。浦安の監督は、秋葉を外す「実績よりも現時点の能力」を優先する采配を取った。評価できる。
そして、
いつも通り!?試合前に演説させてもらった。
大まかな内容は、
「この気候なので、ミスが多くなるはずです。しかし、罵声やため息を出すと熱中症の恐れがあるので、手拍子や声援で選手を後押ししましょう」
直後に、選手入場。そして、キックオフ。
前半15分は、浦安が攻め立てる。応援席は、ホーム開幕戦のときよりもファンの数が増えている。メインスタンドで応援できるのはありがたい。それ以上に、声出しするファンの気持ちが、他のファンに伝わりつつあるところが大きい。
その後も、浦安がボールを握る。幡野はキレキレだったが、他の選手との連携は合わない。
前半30分が過ぎ、2回目の飲水タイムとなる。
おれは、飲水タイムの度に「ささやかな演説」を行うが、この試合展開だと話す内容は薄くなってしまう。
攻撃で閉塞感が漂い始めた前半終了間際、日立ビルが「あっぱれ」なカウンターを発動。浦安は対応できず失点。
このまま前半終了。
べか彦のハーフタイムショーが行われる。(今年のホームゲームで、前半終了間際に失点したのは、9試合中3試合)どんよりした雰囲気を換え続けるべか彦の負担は大きい。
勝負の後半。
勝利あるのみの浦安は、選手を1人交代。おれにとっては、疑問が残る采配だ。
しかし、後半立ち上がりで同点に追いつく。交代選手が全く絡まないゴールだが、サイドの崩しは見事だった。浦安市陸にエレクトリカルパレードが流れ、スタンドの雰囲気がよくなる。
ここから一気呵成に畳みかけたい場面だったが、得点の突破口となったサイドを封じられると、シュートまで持っていける展開は少なくなる。
後半15分ころ、日立ビルが、この試合最初のコーナーキックを獲得すると、難なく得点をあげる。浦安からすれば、痛い失点だ。
少し経ってから、浦安の監督が2枚替え。
交代したことは悪くないのだが、その後の攻撃陣のフォーメーションがおれにとって理解不能だった。
最前列に3人の選手が並び、全員が同じタイミングで裏を取ろうとする。(裏を取りたいなら、田宮を残しておけ…)
この光景をみたおれは、「終わったな」と独り言を言ってしまった。
相手にとってみれば、中盤から出るパスの選択肢が限られている以上、守りやすいはず。
守りやすい状況をアシストしたのが、浦安の監督。
キレキレの幡野を下げてしまった。
それでも選手は、頑張っている。声出しファンも声援を送るが、少しずつ声援の量は小さくなる。
とにかく、内容が悪い。日立ビルの守備陣形を崩せない。
山崎や笠松を最前線に上げる(練習でやったフォーメーションなのか疑問)が、決定機を作れない。日立ビルのGKが、横っ飛びするシーンは皆無。
この時間帯でよかったことは、観客から野次や罵声が飛ばなかったこと。(わずかにため息はあったが、この展開では致し方ないだろう)
そして、このまま試合終了。浦安は1−2で敗戦。JFL昇格も消滅。残念な結果となった。
試合後は、浦安の監督があいさつ。
その後、市長や市議会議員、浦安市サッカー協会の方々が続いた。
市長のあいさつは、Twitterを引用すると、
・ブリオベッカ浦安の活動を応援してます!
— こだま@ブリオベッカ垢 (@briobeccanaoya) September 8, 2019
→具体的にどんなことしてくれたんですか。
・浦安の看板を背負ってこれからも頑張ってください!
→その看板が掲げられていることを市民の大多数は知りませんけど。
・JFL昇格目指して、、
→昇格したら浦安で試合できませんけど。
おれも残念な内容だと思ったが、この日の浦安市陸の盛り上がりでは、特に反論する気にもなれなかった。罵声やため息はほとんどなかったが、いつもより手拍子や歓声も少ない試合だった。
とはいえ、長い目で見れば、この試合はプラスになるかもしれない。
それは、ホーム最終戦で観戦に来たスポンサーのみなさんに「球団」の現在地を知ってもらえたこと。
若手選手が成長しても、一生懸命頑張っても、今の監督(今の上層部)ではJFL昇格なんて雲をつかむような話だ。
スポンサーのみなさんには、「球団」の現在地を理解した上で、新卒選手が入団したくなるような環境をつくってもらえれば幸いである。
このような状況でも、ホームゲームの平均観客動員は900人を超えた。
多くの観客に来てもらえたことで、
微力ながら、おれは試合を観に来たファンに少しでも喜んでもらえるよう行動したつもりだ。
浦安市陸の雰囲気をよくしようと盛り上げたつもりだ。
試合内容の振り返りや応援の振り返りは、また後日。