2015年01月05日

2014年ベストゲームを振り返る(1)

 今の時期サッカー界は、高校サッカーとアジアカップで大いに盛り上がっている。

 どちらもトーナメント一発勝負で、サッカーの醍醐味が味わえるだろう。しかし、おれにとってこれらの大会は、正直あまり興味がない。
理由は、感情移入しづらいからである。。


 そこで、昨年観戦したサッカーの中で、ベストゲームを振り返ってみたい。
 リアルタイム性に優れたインターネットを使用して書くことではないかもしれない。けど、おれの価値観が少しでも伝われば幸いだ。


 昨年のベストゲームはズバリ、「HondaFC vs ホンダロック」@都田サッカー場である。

 Jリーグを目標としないJFL (アマチュアリーグ) 同士の試合を観に、わざわざ浜松まで行った理由は2点あった。
 1つ目は、サッカーファンには有名な都田サッカー場に行ってみたかったから。
もう1つの理由は、「有名なホンダロックサポ」がいて、その方も来場するという情報が入ったからである。

 
 当時1か月近くサッカーを観戦していなかったおれは、新幹線というリッチな手段を利用し、都田サッカー場に向かった。

 浜松駅まであっという間に到着だった。駅からはバスと徒歩合わせて1時間弱で都田サッカー場に到着した。
 
 スタジアムの外観は、Jリーグのスタジアムを40カ所観ているおれにとって、非常にシンプルに見えた。
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 開門直前から並んでいるサッカーファンは100人にも満たなかった。

開門後は、マスコットキャラクター「パッサーロ」を独り占めできてしまった

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 メインスタンドに入ると、ピッチとの距離が非常に近いことに驚いた。

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 同じ静岡県内にある「IAIスタジアム日本平」(清水のホームスタジアム)、「ヤマハスタジアム」(磐田のホームスタジアム)よりも近い。それでいて、牧歌的だった。凄く親近感が湧くスタジアムだと思った。
 でも、グッズはJリーグ並みに充実している。

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しかも安い!!日本製のタオルマフラーが1,000円。(普通なら2,000円してもおかしくない)

 HondaFCのグッズを買い、おいしい「広島風お好み焼き」を食べて、いい気分になっていたところに「有名なホンダロックサポ」が登場した

 
 そのサポは、相手のサポの元へ挨拶に出向き(Jリーグばかり観ていたおれには新鮮な光景だった。少し考えれば、同じサッカーファンとして当たり前の行動なのだが)、
 ホンダロックサポーター席に座っていた初見のおれにもドーナツをくれた。(理由は不明)


 試合前はどこか牧歌的だったが、メインスタンドは結構埋まってきた。

 バックスタンドはそんなに埋まらなかったが、臨場感はむちゃくちゃある。

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全席エキサイティングシートだ。(この試合なら前売り500円だけど、ベガルタ仙台のホームゲームなら前売り8,300円である。)

 そうこうしているうちに、選手入場が終わり、

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試合が始まった。


 ホンダロックの応援はのどかで楽しめる応援だった。笑いながら観戦している様は、「みんな楽しめればそれでいい」とさえ思える光景だった。上天気なこともあり、「有名なホンダロックサポ」の傍で横になってサッカーを楽しむファンまで現れた。

 試合は白熱した展開になった。しかも、格下と思われるロックが押しているではないか!

 ホンダロックは、J2でも観ているような切り替えの早さが目立った前半なのだが、

 ピッチサイドでは、少年がリフティングをしていた(ホンダロック応援席は注意すらせず、みんなで回数をカウントしていた)

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 後半も流れは変わらず、59分、



ペナルティエリアまで駆け上がっていた諏訪園のゴールでホンダロック先制!

 目の前で生まれたファインゴールに「有名なホンダロックサポ」が目の前の広告看板までダッシュで駆け寄る。一通り喜んだ後は、背中を丸くして両手で「ロック先制!!」とTwitterに書き込んでいた。

 でも、HondaFCが意地を見せはじめ、ホンダロックはサンドバック状態に逢う。

 ほとんどホンダロック陣地ハーフコートでの試合となり、本当に人数は同じなのかと思えるほどだった。

 なのに、ホンダロック応援席に悲壮感はない。「有名なホンダロックサポ」はみんなを笑わせる野次を飛ばす。



 ホンダロックは、文字通り「ゴールに鍵をかける」ことに徹していたが、85分HondaFC栗本のシュートが決まり同点に追いつかれた。


 この写真を見ればわかるが、15m近い距離のシュートを決めた選手がいち早くボールに駆け寄ってゲームを再開させようとしている。
 見事なゴールを決めた直後でも「試合に勝つ」という姿勢を見せた栗本選手に、「HondaFC」のプライドを感じた。


 このゴールの後でも流れは変わらず、ついに







 後半ロスタイムに逆転ゴールが生まれてしまう。




 ホンダロック特有の「立て続け失点病」「ロスタイム失点病」をダブルで発症した瞬間だった。
 HondaFCからすれば、痛快な大逆転劇。HondaFCの選手たちが見せた意地と執念に、都田サッカー場は大いに歓声が沸いた。逆転ゴールの瞬間は、800人どころか5,000人の大歓声に聞こえた。

 直後のホンダロック総攻撃が跳ね返されて試合終了



 試合後のホンダロック選手とサポーターは、明らかに温度差があった。サポーターは少し牧歌的だが、選手はめちゃくちゃ悔しそうだった。

 おれはというと、応援していたチームが負けたのに、好ゲームを楽しみながら見られた幸せを感じていた。
 ピッチとの距離の近さは試合後にも表れていて、

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この光景をボーッと見ていた。


 大逆転負けを食らった「有名なホンダロックサポ」は、ショックを隠しながら、おれに対し応援のお礼をしてくれた。
 Jリーグと違い、ひたすら大声を出して、跳ね続けたわけではないのに……



  この試合に携わった選手、スタッフ、サッカーファンに言いたいことはただ1つだけだ。









「おれを、コミュサカ界に、ハマらせたことを恨んでいます」


posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 22:21| Comment(0) | J3 その他JFL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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