2015年06月28日

JFLに相応しいのはどっちだ?


まず、結果から言えば、0-3でブリオベッカ浦安が勝利した。
暫定ではあるが、首位VONDS市原と勝ち点で並んだ。



 リーグ戦は、18試合中10試合を消化したが、これで北関東アウェイ4戦は全て終了。

 1番遠い試合会場は、ホーム東総となる(銚子の近く)。



 話を観戦記に移す。

 つくば駅に着いてからは、路線バスに乗車。

 30分に1本の割合で発車しているので、すんなり移動できる。

 20分ほどで、目的の停留所に到着。

  入浴施設や食堂があるホールの前に停まった。その隣にあるのが、
「セキショウ・チャレンジスタジアム」である。


 到着してすぐに、ケータリングエリアが目に入ってきた。

 ゲバブ・たこ焼きなどの定番もあったが、

 地元のお菓子販売や、サッカーウェアの即売会をしているのは、地域リーグとしては異例だろう。

 つくばFCのグッズ売り場もあったが、かなり充実している。


 これまた地域リーグでは珍しい有料のチケットを購入(1,000円)したら、「どうぞ」と渡されたのは、

 立派なオフィシャルイヤーブック(レディースと、まとめて1冊になっている)

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 J3だとしても、十分完成度は高い内容である。

 そして、


 レインコート(しかも、浦安の練習着カラー)


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 雨予報のときは、いつもこのような対応をするのだろうか?素晴らしすぎる対応である。



 チケットをもぎられたときには、ボランティアの小学生が、笑顔でメガホンを手渡そうとしてきた。

 「つくばFC」はサポーターの応援グッズまで貸し出すのか…と思いつつ、やんわりと断って入場。

 コンパクトで臨場感あるスタジアムである。(西が丘みたいとツイートしたが、どちらかと言えば、チュウブYAJINスタに近い)

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 人口芝がロングパイル構造であれば、ほぼパーフェクトである。



 選手紹介が始まった。つくばFCの紹介は「大阪風」だった。(苗字をDJが言った後で、サポーターが下の名前を言う)

 つくばFCのサポーターは、「かなり若い」(さすがに、TOKYO CITY F.C.ほどではないが)

 そのエネルギーに押されたか、浦安の声出しファンも「少しだけ」本気を出したところで選手入場。


 試合が始まると、明らかにつくばFCペースだった。

 キックオフ直後に、浦安のシュートは1本あったが、しばらくは、前線でキープすらままならない。

 対するつくばFCの選手は、個々の能力がかなり高い。(浦安陸での鮮やかな先制ゴールが象徴的)
 惜しい枠外シュートは何本もあった。特に、バー直撃のドライブシュートは、エメルソンを思い出すほどであった。


 一方的に攻められても、浦安は決して焦ることはなかった。

 前半15分、初めてコーナーキックを獲得。村田翔がボールを入れて、混戦の中で、


 ブリオベッカ先制。

 最後に決めたのは、この日が公式戦初出場となった 高井 青(じょう)

 (お決まりのエレクトリカルパレードを歌っているとき、例のつくばFCメガホンで喜ぶ浦安ファンもいた。みんな爆笑)


 この先制点以降は、落ち着いてプレーしていたし、ハイボールの対応はバッチリだった。



 さらに、田中貴大のゴールで追加点を上げ、このまま前半終了。


 ハーフタイム中に、浦安応援席まで思わぬ珍客!?が来た。それは、

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セグウェイ

 つくばFCは、ブリオベッカ浦安サポーターを歓迎してくれているのがわかる。



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 セグウェイに乗った方が、浦安陸での開幕戦まで駆けつけたと知り、おれは、ひたすら謝り倒したけど
(理由・あくまで聞いた話だが、浦安陸での開幕戦では、つくばFC側の席でタイコを叩いて浦安を応援した人がいるらしい。もちろん現在は、そんなことはない。)



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 浦安陸の完成を祝ってくれたり、選手の能力の高さを褒めてくれたり、本当に好印象な方だった。「後半も頑張っていきましょう」と言って、別れそうになったが、

 斎藤芳行監督の話になると、その輪は爆笑の渦となった。(みんながみんな、こんなに声が大きい監督は初めて!と言う)


 後半に入ると、つくばFCはガス欠を起こしたか、シュートで終わる攻撃がほとんどない。

 対するブリオベッカは、引いてからのカウンターがハマり始める。
 (竹中は、集中的にマークされて、オフサイドを連発していたが)

 臨場感あるスタジアムで、このような展開になると、非常に楽しい。

 おれの目の前で、村田翔の蹴ったコーナーキックが、直接ゴールに向かう軌道には感動した。(オウンゴールだと思ったら、まさかのノーゴール判定…)
 その直後には、流れの中から村田翔が決めて、0-3。


 こうなると、浦安応援席は、極端に雑談が多くなる(いつも雑談が多いというツッコミはなしで)。

 サイドを駆ける選手に丸聞こえでは?とすら思えるほどである。


 しかし、それ以上にデカい声を出す人が。ミスターサイトーこと斎藤芳行監督だ。

 敵陣深くでスローインを得た時の、「4つの事を一度でやれ!」という指示は、流行語大賞ノミネート入りを果たした。


 土屋智義も、途中出場でリーグ戦初登場となったが、スコアは動かず。0-3でブリオベッカ浦安の勝利。

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 浦安にとっては勢いがつく大勝であったが、つくばFCにとっては初の3失点&初完封負け


 それでも、あのドライブシュートが入っていたら、逆のスコアになっていた可能性は充分にある。(そこが、サッカーの怖いところであり、面白いところだが…)




 個人的には、つくばFCの運営に関心しきりの試合だった。特に
 

・アウェイのファンを歓迎し、優しく対応してくれるところ

 この点は、JFL特有の空気感と全く同じだった。浦安にも見習ってほしい。


 もちろんサッカーの主役は選手。試合後に、ファンが触れ合いたいのも選手。

 なのだが、つくばFCは「みんなで温かい雰囲気をつくる」ことが上手いと感じた。(資金がなければできないこともあるが)

 試合のスコアは浦安の圧勝だった。優勝に向けて大きな勝ち点3を取った。



 それでも、つくばFCに負けている箇所は多々ある。試合に勝った嬉しさと、運営の羨ましさが入り混じった1日だった。


posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 00:03| Comment(0) | 2015 ブリオベッカ昇格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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