2016年03月28日

「危機一髪」ネクスファジvsブリオベッカ浦安

 ブリオベッカ浦安のJFL1年目は、「3連敗・ノーゴール」と苦しいスタートになった。

 そんな中で迎えた相手は「ファジアーノ岡山ネクスト」(以下、ネクスファジと略す)。

 こちらも開幕3連敗とスタートダッシュに失敗していて、「崖っぷち同士」の対決。

試合会場は「シティライトスタジアム」(桃太郎スタジアム)で、まずJリーグのファジアーノ岡山vsギラヴァンツ北九州が開催された。

せっかくなので、Jリーグの試合も観戦。



このカンバンを見ると、ファジアーノの試合に来た実感が湧く。

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2010年のときもカンバンはあったので、松本山雅よりも「おもてなし」の文化は早い!?


スタジアムに入ると、春休みのせいか、昨年以上に子どもの姿が目立つ。

小学生以下は無料で入場できるが、その代金はスポンサーが払っている。つまり、タダ券をばら撒いていない。お金を払って(大人前売りは1,400円)スタジアムに来ている。



この試合では、ファジアーノが2-0でギラヴァンツに勝利。

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年度末ということもあり、観客は7,050人だったが、これからの観客増に期待したいところ。




Jリーグの試合終了後、観客がスタジアムを退出してから90分ほど経ち、


JFLリーグ ネクスファジvsブリオベッカ の入場ゲートが開門された。


このとき、浦安ファン数人で移動していたのだが、

入場時と横断幕掲出時、アウェイサポーター専用に、運営担当の方が1名ついてくれた…驚いた


ピッチ脇の広告カンバンも ほとんどそのまま、そして緩衝地帯もそのまま
なので、
久しぶりにJリーグのサポーター気分を味わった。

浦安声出しファンは、助っ人を含めても5人だけ。半径50m以内に、他の観客は誰もいない。
ロングアウェイ上等!


その後、両チームの選手紹介が行われたが、浦安側に異変が。

清水康也の名前がない。
最大で7人可能なベンチ入りも5人だけ。



それでも、遠いアウェイの地に来た声出しファンは動じない。

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試合開始間際には、ネクスファジのファンも集まりだして、選手入場となり(写真なし)

キックオフ!(写真なし)



試合が始まると、お互いに前がかりになる中、ネクスファジが決定的なチャンスを迎える。


浦安は右DFからGK本吉へパスを通そうとしたが、お互いの呼吸が合わず、ネクスファジのFWにボールが渡ってしまう。

本吉はペナルティエリアの端のほうまで来ていた。ネクスファジは、冷静にキーパーを交わしてシュートを枠内に転がす。確実に失点!

のシーンだったが、それをクリアしたのは「浦安の明神智和」こと矢部雅明


矢部は、ゴールラインに向かって全速力で走っていったから、ボールに正対する余裕もなかったのだろう。
(矢部から見て)左から来たボールが、ギリギリのタイミングで間に合い、かかとで蹴り上げたボールは、バーのはるか上を越えていった。

島根から駆けつけてくれた助っ人ファンは「えびちゃん」と呼び続けることになるが、それくらい「奇跡的かつアクロバティック」なクリアだった。


このプレー以降、おれの応援も「本気モード」≒「悲壮感モード」に入り始めた…


試合が落ち着くと、浦安はショートパスが繋がる。セカンドボールも拾える。
それが、相手の能力によるものか、いい芝生の影響かは分からないが


そんな中、浦安は敵陣右サイド深くでボールを回し、フリーになった村田がクロスを送る。

混戦の中、誰かの頭に当たったボールは、ゴールに吸い込まれた。

副審を見ると、センターラインに向かって走っている



ブリオベッカ浦安、JFL初ゴール!
ロスタイムも考慮すると300分以上経っている。

竹中公基のヘディングが決まった!

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JFL最初のエレクトリカルパレードは、少人数で寂しかった。
(メインスタンドを含めたら、もう少し増えるが)


これ以降は、大きなチャンスも無かったが、テンポのよいパス回しでゲームを支配する。

ネクスファジが、積極的に前へこないこともあり、このまま前半が終了する。


後半に入ると一転、浦安は矢部のミドルシュートなど惜しいシュートもあるが、決定機は少なくなる。

対するネクスファジは、平均年齢が22歳に満たない若さを活かす攻撃、つまりスピードを生かした攻撃が利き始める。


浦安はいつものタイミング(後半15分くらい)で選手を代えない。
ラインは高く保ち続けながら、反撃を伺う。


浦安の最初の交代は、後半30分過ぎ。
ラインが下がり始めたところで、上松に代わり富塚。

昨年までのポジションであるサイドハーフ(右と左の違いはあるが)に入った。


その後に矢部がオーバーラップして、ドリブルで突っ込んだ結果、トラップが大きくなってしまう。結果、相手選手と交錯して、矢部に黄紙が提示される。(このときの会話の一部始終は、丸聞こえだった)

…気持ちはわかるけど、無駄なイエローカードは勘弁してくれ。
警告が多く出やすいポジションなのに。
まして、一昨年途中から、ただ1人リーグ戦全試合フル出場中の選手なのだから。


(参考・警告の累積による出場停止について
J1→3回でアウト。1stステージ終了後にリセット
J2・J3→4回でアウト。
JFL→4回でアウト。1stステージ終了後にリセットされない)


2枚目の交代は南部


残り10分を切ったところで、ネクスファジはさらに攻勢を強める。
浦安は長距離移動の影響があったのか、スピードについて行けない場面も出てきた。

キーパーと1vs1のピンチを迎えてしまうが、本吉がスーパーセーブを見せる。
ここまで派手な「劇場型キーパー(既に書いている方もいる)」は、本田征治と似ている。
本吉の応援歌が、草津時代の本田征治じゃマズイよな…


何とかネクスファジの攻撃を凌ぎ、後半ロスタイムに入る。
浦安は、最後の交代で、竹中を下げる。
「閉店ガラガラ」の準備を進める。


ネクスファジの攻撃は続くが数分後、主審が笛をくわえ、手を高々と挙げる…


待ちに待った瞬間が訪れた。ブリオベッカ浦安JFL初勝利。

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選手・監督・スタッフは20人以上いるが、全員あいさつに来てくれた。浦安の声だしファンは5人しかいないのに、ちょっと恥ずかしい。


選手は充実した凛々しい表情だったが、
都並テクニカルディレクターは破顔一笑。なぜかホッとする。


バックスタンドの反対側を見るとファンは延々と「ファジアーノ」コールをしていて、
どんなときもファンが選手を信頼していることが伺えた。


試合後の横断幕回収もスムースに終わる。
トップチームもネクスファジも、ファジアーノのホームゲームでは「興行」としてふさわしい人々が集っていることがうらやましい(2年連続2回目)。

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おれは、清心温泉に入って、夜行列車「サンライズ」で岡山を後にした。

昨年以上に「いい思い出」ができたことに満足しながら。
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 22:08| Comment(0) | 2016〜17 ブリオベッカin JFL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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