2017年10月08日

「菊」の花、満開近し

今年のJFLも残り試合が少なくなってきた。

今週末から、各チームは最終節まで6週連続の試合に臨む。その流れを左右するであろう初戦。

ブリオベッカは、アウェイ奈良戦に臨んだ。




おれは、キックオフ直後に到着したが、浦安応援席には数十人が駆け付けていた。

その多くは、スポンサー関連で応援に来てくれた関西在住の方々。平均年齢は…だけど、「女子パワー」で選手を後押し。

しかし、奈良サポの応援は想像以上だった。アップ中の岡山選手が、サポを煽ったり、応援歌に合わせて頭の上で手拍子するなど、「奈良劇場支配人」を謳うだけのことはある。


それがピッチ上に伝染したか定かではないが、先制点を挙げたのは奈良。コーナーキックから。

直後、浦安の選手たちが明らかに意気消沈。選手たちの連動がバラバラになってしまう(先月と微妙にフォーメーションが違うとはいえ)。
声出しとしては、励ます内容の応援をすればよかったかも…

さらに、コーナーキックのピンチから、奈良が追加点を上げる。
(浦安は、直近3試合で、コーナーキックから5失点)


さすがに、浦安の声出しは悲壮感を漂わせる。奈良は、浦安の反撃を軽くいなして前半終了。


ハーフタイム中、浦安応援席はびっくりするくらい会話が少なかった。その間おれは、「開き直った応援」を想像していた。




勝負の後半。浦安の声出し隊リーダーは「何が起こるかわからないから、やれるだけやりましょう!」と応援席に呼びかける。


奈良はもちろん、浦安も選手交代はなし。柴田監督の采配は意外に思えた。

開始してすぐに、浦安がコーナーキックのチャンス。幡野が蹴ったボールは、浦安の選手にドンピシャ。ヘディングシュートが決まり、反撃の1点を挙げる。(後で調べたら、後藤虹介の移籍後初ゴール)


この得点(失点)で、奈良は慌てふためいているように感じた。国体で2日連続試合の影響があるとはいえ。

浦安は、中盤からFWにいいボールが出るようになる。FWが前を向いてプレーする機会も増え、富塚や後藤虹介が1列上がったときの攻撃もよかった。浦安応援席のボルテージは、ぐんぐん上がる。


そのボルテージが急上昇したのは、後半20分。幡野から右サイドに流れていた菊島にボールが渡る。菊島は、老獪なフェイントで相手を1人交わして、ゴール前にクロス。
100点満点のクロスに、頭から飛び込んだのは信じて走っていた南部。見事なゴールが決まり、浦安が同点に追いつく!


浦安応援席は、エレクトリカルパレードで盛り上がる。声出し隊リーダーの先導で、「ミラクル、ウラヤス!」コールも発生。前半の出来を考えれば、ミラクルと言っても大げさではない。

その後も、浦安が優勢に試合を進める。奈良の応援席からは「キリカエ!」コールの連呼もあった。

浦安の惜しいシュートは何本かあったが、奈良も同様。決定的なヘディングシュートを打たれたときは、おれの体が震えた(ポスト様の活躍で事なきを得たが)。


浦安は「勝ち点3」を取るべく、柴田監督が勝負に出る。菊島に代えて多木利音を投入。
それに対抗するべく、奈良も選手交代。高さのあるFW岡山を最終ラインに入れた。明らかに多木対策だ。

直後、高く上がったボールに対して、その2人が競り合う。加藤主審は、岡山のファールを取る。岡山は不満そうだったが、主審は肘を使ったジェスチャーを示す。ジャンプする前の体勢をよく見ている。


この日の多木は、今までと少し違った。ロングボールの競り合いも強い。試合終了間際には、右サイドからのクロスに合わせ、いいヘディングシュートを放つ。これはキーパーに弾かれたが、途中出場の岡山がマンマークで付いていたことを考慮すれば、「悪くないプレー」と言える。


その流れで得たコーナーキックのチャンスで得点できず、このまま試合終了。

IMG_4681.JPG

ブリオベッカ浦安は「最低限すぎる」勝ち点1を得た。



選手たちは応援席近くまであいさつに来てくれたが、前節とは比べものにならない「いい目つき」だった。試合が終わっても、闘争心があふれていた。



浦安の応援に来てくれた方にお礼を言って、スタジアムを後にしようとしたとき、


某主力選手のお母さまが、手土産を持って応援席に来てくれた。
そのお母さまは、アウェイ今治戦のとき、後半45分間ずっと応援席にいた。(もちろん、応援席に来てくれたことには感謝しているけど)この日応援席で試合を観なかった理由を尋ねると、「行きづらい感じだった」とのこと(苦笑い)

デメリットはあるかもしれないが当時よりも、声出し隊は応援に必死だった。悲壮感や使命感もにじみ出ていただろう。


今シーズンはどんな結末になるか分からない。しかし、この試合を観る限り、無抵抗のまま降格することはなさそう。

IMG_4682.JPG

残り5試合、明確な目標に向かって悪あがきが始まった。

posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 21:40| Comment(0) | 2016〜17 ブリオベッカin JFL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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