特に、東海地方では残留争いを大きく左右する2試合が行われた。
そのうちの1試合が、ヴィアティン三重vsブリオベッカ浦安。
試合会場は、四日市中央緑地陸上競技場。
開門して、チケットをもぎってもらい、コンコースを経由して、観客席に入るとき、キレイな緑のピッチ
ではなく、水たまりの多い芝生が目に入った。
この日は、かなりの強風が予想されたため、両チームとも横断幕は1枚も出さなかった。それどころか、国旗掲揚台に「JFLの旗」「球団旗」を掲げなかった。
掲げられたものは、マッチデースポンサーの「明治安田生命」様の幕1枚のみ
(上の写真の左中央)
キックオフ45分前に、両チームのフィールドプレーヤーが、ピッチ内でアップを始める。
パス交換は、ほとんど浮き球。特に、ヴィアティンは徹底していた。
(大げさに書けば)体育の授業のようなボールの蹴り合いが予想された。
ピッチ内アップが終わっても、ずっと雨が降り続いている。後の状況も書くと、試合終了まで雨が止むことはなく、時折土砂降りになることもあった。
そんな状況で、選手入場。後にキックオフ。
予想通り、両チームともボールを奪ったら、とにかく前に蹴るサッカーだった。
しかし、残念ながらFWの怖さでいえば三重のほうが1枚上手。
三重のFW藤牧は、浦安の連携ミスを見逃さず、難なく先制ゴールをゲット。
酷いときの浦安であれば、自分たちを見失う場面だったが、ひるまず反撃。負傷したであろう笠松も、プレーを続ける。
重馬場のピッチ状況だったため、浦安の攻撃を凌いだ三重は、セイフティなプレーが目立つ。となれば、菊島のロングスローや幡野のプレースキックが生きる。
特に、幡野のプレースキックからはチャンスも作れていたが、惜しくも得点ならず。
前半は、そのまま終了。ハーフタイムに柴田監督が動いた。
シュートも打てていた南部、チャンスメークしていた菊島に代えて、俊哉様と多木利音を投入。
2点ビハインドでも動かなかった奈良戦とは正反対だ。(浦安の応援席は、交代選手のコールをした後、ちょっとした遊びで「はんしんえんげい!」コールを入れる)
後半の浦安は、少しだけサッカーを代えて、「スペースにボールを蹴り込み、止まったボールをFWが競り合う」内容だった。(三重は90分間、このサッカーを徹底していた)
雨脚がさらに強まる後半15分過ぎ、浦安は3枚目の交代でout幡野in清水康矢
三重は、交代のカードを切っていないが、早めの勝負を仕掛ける。
試合は、こう着状態だったが、センターライン付近で三重の不用意なファールからスコアが動く。
多木のシュートは、GKに防がれるも、笠松が押し込んだ。同点!
浦安は一気呵成に勝ち点3を狙う状況になったが、直後にカウンターで失点…
この失点で、明らかに意気消沈する選手もいた。この失点(得点)以降、三重はコーナーフラッグ付近でボールをキープする等、うまく時間を使う。
せめて同点にしてほしいと、浦安ファンは応援を続けたが、このまま試合終了…
浦安からすれば、あまりにも痛い敗戦となった。
選手たちに「ブリオベッカ!」コールをして、コンコースに引き上げる。
コンコースに引き上げて、他会場の試合経過及び結果を確認。浦安の声出しは、全員唖然とした。
おれ個人の話だが、この日をもって、今年のブリオベッカを応援できるのは最後になるはず。
(経済的な用語を使うと)
浦安の声出しは、スタジアムで「選手たちの商品価値を落とす」行動はしない。
残り3戦、
選手たちは、どんな状況になろうとも、「子どもたちが声援を送りたくなるプレー」を続けてほしい。
【観戦記は以上。以下は帰路のお話し】
試合会場のある四日市市から、浦安方面に戻るには、名古屋へ出なければならない。
名古屋へ公共交通手段で行く方法は、「近鉄名古屋線」か「JR関西本線」の2通りしかない。
しかし、近鉄名古屋線は、架線トラブルで終日運休が決まっていた。
おれとリーダーは、必然的にJR関西本線を利用することになったが、まず近鉄の駅までバスで行った。そこで、JR関西本線が18時以降は全面運休になることを知り、少し焦る。
徒歩15分掛けて、やっとこさJRの駅に着こうとしたとき、
浦安の選手バスが目の前を通過。何とも言えない雰囲気になった。
JRの駅に着くと、自動券売機は故障。1つしかない、みどりの窓口は30人近い行列…
おれはICカード、リーダーは切符を買っていたこともあり、難なく列車に乗車。
名古屋に到着したら、四日市方面に向かう乗客でホームは大混雑。(ホームにある、きし麺屋の店員さんが「こんなの見たことない」と言っていた)
4両編成のうち、2両を切り離す予定だった列車を、急きょ切り離さず4両編成で運行するなど大混乱だった。
しかし、新幹線は通常運行で、自宅へ無事に帰れた…
今は、下にある2つの動画を観て現実逃避している。