「浦安のサッカーは面白いでしょ?」
昨年、ブリオベッカ浦安のホーム最終戦で、谷口代表からファンへのあいさつにおいて、上記の発言があった。
この日の試合は、アスルクラロ沼津に0−1で敗戦。前半にスローインから簡単にフリーでクロスを上げられて失点し、後半は反撃及ばず…という内容だった。発言を聞いたおれは、「現状認識が甘い」と感じた。
その翌週に行われたリーグ最終戦のHonda FC戦(都田)
都田は特別な場所
このブログにおいて、おれは、以下の文章を書いた。
「都田で勝ちたい」という想いはある。(しかし、ホーム最終節の代表あいさつを聞いて、その想いは弱まっていた)
今だから書けることだが、心の中では「Honda FC相手に、0-5くらいで負けたほうが、球団首脳は自惚れに気付いて良い方向に進むのでは?」と考えていた。葛藤しながら試合を観戦していた。だからこそ、気を紛らわせたい思いもあり、試合中もアウェイ席に来ていた地元の子どもたちと長話をした。
そんな最終戦から2日後、球団から村田翔の退団が発表された。
さらにその翌日、竹中公基・永井文也など主力選手の大量退団が発表された。
マネーフットボール7巻を購入。
— 東スポ(東小岩スポーツ) (@M__Oshima) 2016年11月16日
贔屓チームから主力選手の大量退団が発表された日に読んだ。共感できる場面が多かった。泣けた。 pic.twitter.com/nAQVl2GkV0
さらにさらに、次の日曜日夕方、池田晃太の退団が発表された。
このニュースには、衝撃を受けた。(当時は)FWでの出場機会が限られていたとはいえ、得点能力が備わっているストライカーを退団させる…球団首脳は、「浦安らしいサッカー」に自惚れていることを実感させられた。
開幕前のブログより。やんわりした表現ではなく、本当のクレームを入れる必要があるかも…
— 東スポ(東小岩スポーツ) (@M__Oshima) 2016年11月20日
サッカークラブを飲食店に例えると(2016開幕版) https://t.co/OMt2orTMvz
これらの主力選手の大量退団は、他チームのファンも驚かせた。
ライバルチームである川向こうのファンにも心配され、
千葉県リーグのファンには「トランプゲームの大富豪で、カードを2枚どころか4枚引き抜かれた状況」と言われた。
12月に入り、GK中島がJ3の盛岡へ移籍することが発表される。
さすがのおれも、ネガティブなツイートをした。
JFLの贔屓チームは、残留争いに巻き込まれるだろう。スポンサー様が、地域リーグ降格もやむを得ないという、考えを持っているなら構わないが…
— 東スポ(東小岩スポーツ) (@M__Oshima) 2016年12月9日
怒涛の退団ラッシュとなったオフが終わり、JFL開幕1週間前に、浦安市陸でプレシーズンマッチが行われた。相手は、関東リーグに所属しているつくばFC。
「1週間後に開幕するJFLのチーム」と「1か月半後に開幕する関東リーグのチーム」が対戦。
結果から書けば、つくばFCが浦安を圧倒。おれは観戦していないが、川村誠也と池田晃太の攻撃陣がキレキレだったらしい。
試合中、浦安の声出しは、相手チームに移籍した池田晃太の応援をした。(個人的な考えだが)つくばに行っても応援する意思表示だろう。しかし、心のどこかでは、球団首脳に対する抗議の意味もあったかもしれない…
先のことを書くと、今シーズンの池田晃太は、移籍先で素晴らしい活躍を見せる。(JFLの1つ下のカテゴリーといえど)同じリーグに、レナチーニョがいるにも関わらず、得点王に輝いた。18試合で14得点。
(JFLのブリオベッカは、30試合で24得点。リーグワースト2位)
プレシーズンマッチのモヤモヤ感が残る中、JFLが開幕。
浦安は、アウェイに乗り込んで、ヴェルスパ大分と対戦した。浦安の南部健造が先制点を挙げるも、残り10分でヴェルスパが追いつきドローで終わった。
この試合、浦安の監督は「大きな采配ミス」をしている。1点リードの場面で、CBを下げて、2点目を取りに行く選択をしたことだ。
2017 1st.Stage 第1節 vs ヴェルスパ大分(試合レポート・公式HPより)
上記のレポートは、以下の文章で締められている。
1点差で勝っている時、あるいは逆に失点した時、その状況を頭から振り払い、遮二無二ゴールを目指す姿にサッカーファンは魅了されることを肝に命じて次に備えたい。
この文章を見たとき、おれは怒りを通り越して呆れた。球団は、残留争いする立場であることに気付いていない「現状認識」だった…
公式HPには、「私たちの目指すサッカー」として「組織化された混沌」というテーマを掲げているが、
守備組織をぶち壊すような采配をするとは…
一体感を感じた。けど…(おれの試合レポート)
この試合も含めて、選手たちは、自分たちの力を「100%以上」出し切ろうとしているのは伝わった。
しかし、リーグ戦を消化するにあたって、おれは応援しながら「球団首脳は、カテゴリーを問わず浦安市陸でリーグ戦が開催したいのか?」という疑問を持つようになる。その疑問は、監督解任により、間違いであったことを知る。
JFLからの降格を避けたいことは分かった。ただし、対応が後手にまわる。
小学生が、夏休みの宿題を8月29日から手を付ける様子にそっくりだった。
最悪の状況だったが、柴田監督就任以降、試合内容は劇的に改善された。(特に、一か八かのスライディングタックルが激減した)
ラスト3試合は3連勝。270分近くの間、無失点。
ファーストステージから巻き返したが、降格圏の年間15位でシーズンは終了…
ブリオベッカ浦安の年間成績は、スポンサーさんや関連企業の方々・応援に来てくれる子どもたちの期待を、大きく裏切る結果となった。
この結果を踏まえて、代表やGM・強化部長には、職を辞していただきたい。
なんて思っている人も多いだろう。
しかし、おれはそう思わない。何故なら、ブリオベッカ浦安というチームの創始者だからである。この人たちがいるから、浦安にサッカーチームがある。たとえ、自惚れだろうと。
そんな創始者の方々は既に、スポンサーさんや関連企業の方々から、叱責されているだろう。
スポンサーさんや関連企業の方々以外にも、浦安を退団した選手・コーチ・スタッフから、忌憚のない意見を聞いてほしい。
(主に、Jリーグにいる選手、レナチーニョより多くの得点を挙げた選手、J1のチームを破る大金星を挙げた選手)
理想論を書けば、他チームの選手、サッカー関係者、JFLの他チームから退任する監督からも話を聞ければいいだろう。
試合のこと、練習の様子、市民クラブとしての活動etc、浦安には無くて、他チームでは当然のことだってあるはず。
今日のところはここまで。次回はあるプロ野球チームの話を書く予定。