2016年12月27日

スペリオ城北は恵まれたクラブだ

更新がめちゃくちゃ遅れたが、スペリオ城北は「東京都2部」に逆戻りとなってしまった。

(個人的な視点から見て)2年前、あと0.01歩で昇格を逃したチームにとっては、大変残念な結果だ。優勝より価値のある敗北

当時のピッチ・スタンドの雰囲気は、今でも忘れられない。
(今のスペリオには、そのとき在籍していなかった選手も多いが)

長年、「昇格」を成績の目標として掲げてきて、やっとたどり着いた「東京都1部」の舞台。

1年での降格は残念な結果だが、恥ずべき結果ではない。



ただ、

今年1年は、浦安と城北のホームゲームを数多く観てきた者として、


「この恵まれたクラブが降格?」という想いはある。

選手は昼間働いているとはいえ、相手も同じこと。城北は、常に多くのファン・サポーターが支えている(観客数はもとより試合後の食事等も含め)。クラブは自治体から認知されている状況だ。

ホームタウンの真ん中に理想的なスタジアムもある。応援の規制も「鳴り物禁止」くらい。


もちろん練習環境はJFL浦安より大きく劣るが、恵まれている点も多い。

浦安は、片道1時間強かかるところが暫定本拠地(スペリオでいうと、清瀬内山くらい遠い)。
応援も、横断幕掲出位置が指定され、鳴り物可能エリアはスタンドの端。浦安は、昇格して規制が多くなってしまった。
(「城北と比べて、ファンの数を増やせないから」という批判は受け入れる)。



…話が逸れてしまった。
来年は今年同様、チームに対して、いろいろな形での支援があるはず(声出しファンも、それを忘れてはならないだろう)。
大一番の試合で、9月のvsCriacaoのような試合ができれば、昇格できるはず。
おれは、それを信じている。

ただ、スペリオvsアローレの対戦になったら、おれはどうすりゃいいのか…

posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 19:27| Comment(0) | スペリオ城北(東京都2部) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月16日

スペリオ城北の開幕2試合

かなり更新が遅くなってしまったが、「東京都1部」に昇格したスペリオ城北の開幕2試合を振り返る。


第1節 3月27日@大井埠頭
東京海上FC 3-1 スぺリオ城北

記念すべき昇格初戦は、城北地域から離れた埋立地での開催となったが、赤スポと変わらない多くの声出しファンが駆け付けた。

試合前には鑑開きの儀式(酒ではなくアクエリアス)も行われ、祝賀ムードに花を添えた。

相手は昨年のチャンピオン「東京海上FC」だったが、悲壮感は全くない。

試合開始。

スペリオは、立ち上がりに失点。

東京海上の「チェックの速さ」が素晴らしい。スペリオがボールを保持しても、前にボールを運べない。


前半は、このまま1-0で終了。

後半開始。

スペリオは、立ち上がりに失点。

相手のショートカウンターに対応できなかった。

東京海上は、(スペリオに所属していた)成岡や(青梅に所属していた)岩田といったキングが何人もいるように見える。


それでも、スペリオはボランチに入った松本陽介が、ゲームを組み立て始める。すると、田熊がスーパーゴールを決める。1点差に詰め寄る。

スペリオサポは、かなり盛り上がる。

盛り上がったが、直接フリーキックを決められて、再び2点差に。

…曲げたボールが、ポストをかすめてネットを揺らすとは。この日、スーパーセーブを連発したGK相馬でも、何もできない。

関東1部でも、なかなかお目に掛かれない見事なフリーキックだった。


しかも、その直後に松本陽介が2枚目の警告で退場。

結局、このまま試合終了。スペリオの開幕戦は黒星スタートとなった。






第2節 4月3日@赤スポ
スペリオ城北 2-4 FC OSSA


ホーム開幕戦。昨年同様に、多くの観客が詰めかける中、キックオフ。


立ち上がりに失点。前節も同様に失点しており、「立ち上がり失点病」を発症してしまった。

円陣を組んでいるときに、「闘魂ビンタでも注入したほうがいいのでは?」と思ってしまう。



松本陽介のいないスペリオだが、この日は前節よりも、前を向いてプレーできている。

だが、相手ゴールキーパーのレベルが著しく上がっている。

簡単にゴールできないだろう、と思った矢先、

田熊が2試合連続ゴール。

相手のバイタルを崩す、素晴らしいゴールだ。


さらに、この日は左サイドハーフに入った臼井が見せる。

左サイドをドリブルで独走。

PAに入っても、ゴールラインのギリギリをドリブルで突破。

そして、ゴール前にいた小池にラストパス。難なく決めて、スペリオ勝ち越し。

声出しに限らず、観客席全体が大歓声に包まれる。

声出しファンが、始めに「臼井」コールをしたのはいいけど、
なぜ得点者を間違える…

(小池がルーキーだった昨年も、初ゴールのときに、他の選手と勘違いした前歴あり)

おれは、地元(東京都北区)出身の好青年である小池選手のファンなので、ちょっとムカつく。


赤スポは素晴らしい雰囲気だったが、コーナーキックでまた失点。

前半ロスタイムには、直接フリーキックを決められ、再度勝ち越しを許す。


ここで前半終了。「2−3」というスコアで、レベルも高い。第三者にとっては最高に面白いだろう。


後半立ち上がりは、失点せずに済んだが、

後半なかばにコーナーキックからまた失点。


声出しに限らず、客席全体が、悲観的(ため息が多く出るetc)になる要素満載だったが、決してそんなことはなかった。


この日の客席は、
選手に声援を送り、いいプレーには拍手などのアクションを起こす。ミスをしても、引きずらないように努める。

それが、よくできていたように思う。だからこそ、おれはこのチームを追っているのだが。




このまま試合が終わった。スペリオは「2−4」で敗れる。


上位チームとスペリオのプレーの差は、「めちゃくちゃ大きな差ではないが、大きな差」ではある。



その差を埋めるのは、選手自身はもちろん、ファン・サポーターだってできる。

東京都1部リーグは、始まったばかりだ。
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 09:05| Comment(0) | スペリオ城北(東京都2部) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月18日

〈プレビュー〉スペリオ城北vsアローレ

 東京都2部リーグ(J8)は「優勝」しか昇格の道はない厳しいリーグである。「2位」では自動残留だ。

 昨年に続き首位決戦となったが、再来年以降は、もっと上のカテゴリーで、このカードが実現するだろう。

 
 昨年の首位決戦と違う点はいくつかある。その試合の動画は、「sperio アローレ」でyoutube検索してほしい。


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 まず何と言っても、両チームとも残り2試合の時点ながら、「全勝」でこの決戦を迎えたことである。しかし、一方的な試合ばかりではない。
 後半ロスタイムに勝ち越しゴールが決まった試合は、アローレは1試合、スペリオは2試合である。


 おれは、アローレにもスペリオにも知り合いがいるので、今年は両方の試合を観戦しているが、後半ロスタイム決着の試合を1試合ずつ観戦している。


 まず、アローレの試合から。
 6月のむさしのFC戦である。


 同点で迎えた試合終盤、アローレが圧倒的にボールを保持する展開になったが、監督は守備の指示ばかり出している。ボールを保持しているときは、ほとんど指示を出さない。

 しかし後半ロスタイム突入直前、カウンターのチャンスで、「裏へ抜ける動き」を大声で伝えた。このチャンスは活かせなかったが、次のチャンスで、「裏へ抜ける動き」につられたむさしの守備陣がラインをずるずる下がった。

 結果、見事なパス回しで劇的な決勝ゴールを奪った。
 蒸し暑い中、ずっと声援を送り続けていたアローレサポは歓喜の輪をつくっていた。


 見事なコーチングでアローレを勝利に導いた指揮官は、J1リーグ1試合の最多ゴール記録を持つ野口幸司監督である。

 
 攻撃の引き出しは数多く持っているはずだ。



 対するスペリオ城北の試合
 アローレの劇的な勝利から、3時間後にキックオフとなった第一三共戦である。


・ロングボールの対応を誤ってPKを取られる
・同点に追いついた後、ポスト直撃とバー直撃のシュートが1回ずつ

 
 引き分けで終わりそうな最低の内容だったが、「そこに満城」としかいいようがない試合だった。

 もう1試合危なかった試合もあるが、全勝という成績を残している指揮官は、吉見監督だ。
2007年には、ユニバーシアードの監督も務めた(率いたメンバーが凄すぎる)

 さらに、5年越しのオファーが叶い松本陽介まで加入させており、こちらも攻撃の引き出しはたくさんあるはずだ。


 両チームとも昨年より、戦力が上積みされているのは明らかだ。
「アローレのストライカー橋場さえ抑えれば…」「スペリオのキング成岡を自由にさせなえれば…」なんて考えたら、大量失点は免れない。


 監督選手もそうだが、サポーターも昨年とは違う。
(以下、サポーターの数や弾幕のクオリティが、カテゴリーは3つ上の関東1部優勝チームよりも凄い!!というツッコミは無しでお願いしたい)


 特にアローレは若いサポーターが多く、声量でスペリオに勝ることも考えられる。立派な横断幕も作成している。
 昨年の対決で、スペリオ原田知明の決勝ゴールに悔しい思いをさせられたことから、意気込みの高さが伝わってくる。
 しかも、



バスツアーでこんな大人数は東京都リーグどころか、関東リーグでも聞いたことが無い。



 片やスペリオのサポーターは、
 昨年の最終戦に8-0で勝利して、優勝チームと勝ち点・得失点差で並びながら、「総得点」で順位をつける規則に負けて昇格を逃した。

 おれは、J2への降格、土壇場でJ1優勝を逃す、ACLであと1点が取れずラウンド16進出を逃す、といった修羅場をサポーター席で応援したことがあるが、それらを凌駕する虚しさを覚えた。

 あのとき観客席にいた(声出しサポ以外も含めた)ファンと選手が一体となって、得点を奪い続けるシーンはずっと忘れないことだろう。
 スペリオの選手・サポーター・スタッフがこの1戦に賭ける想いは、想像に難くない。

 
 ちなみに、昨年最多の観客動員はvs青梅FCの観衆は600人である。Jリーグと比較したら少ないが、4つ上のカテゴリーJFLと変わらないことを考えれば驚異的な動員だ。
 そのときも球技専用スタジアムの赤スポで、好勝負が繰り広げられたが、今年の場合600人を上回るのは確実だ。


 今回の首位決戦は、9月20日(日)19時に赤スポで開催される。

 これだけ盛り上がる要素があっても、当然入場無料だ。


RIMG4439.JPG


 是非とも、この1戦を見に来てほしい!
赤羽スポーツの森競技場へのアクセス



 この試合の前に、他のサッカーも観たい人には、以下の2試合を勧める。

入場無料の関東1部の中でも、1番盛り上がるカード「江戸川クラシコ」
東京23FCvsブリオベッカ浦安@浦安市陸(舞浜)14時


J2で上昇気流に乗る東京のクラブ
東京ヴェルディvsVファーレン長崎@西が丘16時



posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 20:00| Comment(0) | スペリオ城北(東京都2部) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする