2015年08月05日

VONDSvsブリオベッカ浦安 プレビュー

 少しだけ挑発的なタイトルになったが、ご了承いただきたい。


8月9日(日) 首都圏で行われるサッカーで、1番観客が多くなるのは、SC相模原vs町田ゼルビアの相武決戦だろう。


 何せ、SC相模原のホームゲームは、イベントが目白押しなのだ。

 開門前から充実したスタグルを販売して、先着1,000名にTシャツを配り、相模原が勝利した試合後にはハイタッチまでできる。

 ちなみに、浦安のホームゲームでも、開門前から美味いスタグルは販売している。試合後は、ほとんどの選手がお見送りする。







YSCC?行ったことはあるけど、ノーコメント。

…そろそろ本題に移る。


 現在の関東1部リーグは、18試合中14試合を消化しているが、
 10勝2分け2敗のハイペースで勝ち星を重ねてきたチームがある。

 VONDS市原ブリオベッカ浦安の2チームである。

 3位は東京23FCだが、勝ち点差は7もある。

 そして来る8月9日(日)16時〜 ゼットエーオリプリスタジアム(市原臨海)にて 関東リーグ VONDS市原vsブリオベッカ浦安 の天王山が開催される。


 全国の地域リーグの中でも、この2チームは戦力が充実していて、両チーム合わせて元Jリーガーが11人も在籍している。(J3はカウントせず)

 VONDS市原→6名(棚橋、中島、坂本、島田、藤本、二瓶)

 ブリオベッカ浦安→5名(秋葉、清水、村田、田中貴、竹中)

 有名大学サッカー部出身の選手も数多くいる。

 2009年、「地獄の北信越リーグ」に近いレベルだろう。


 前半戦は浦安のホームだったたが、そのときは1−1のドロー。

参考・
アグレッシブな痛み分け

ダービー戦は引き分け。再び敵地連戦に旅立つ

消化不良な試合

ブリオベッカ浦安 停泊中



 その時とは大きく異なる点が1つある。

 「浦安のキング」清水康也の復帰だ。

 昨年の地域決勝(優秀な成績を収めれば、JFLに昇格できる)で、ありえないケガ(讃岐の藤田のような)をした選手だ。

 無念です。


 清水康也は途中出場だろうが、どのタイミングで登場するのか。

 そして、秋葉勇志の復帰も発表された!ブリオベッカとしては、最高のメンバーを揃えて、この決戦に挑むことになった!!

 VONDS市原の木村哲昌監督(昨年までSC相模原の監督)、ブリオベッカ浦安のミスターサイトーこと?齋藤芳行監督の采配にも注目だ。



 この試合も、当然、入場無料!!


 VONDSの応援だろうが、傍観者だろうが、(オレみたいに)雑談しに来るだけでもいい。


 1人でも多くの人に、地域リーグ屈指の白熱した試合を観戦してほしい。
 東アジア選手権をつまらないと思った人でも、満足できるはずだ。


 五井駅から徒歩35分。レンタサイクルだと15分。
 (新浦安から五井なら1時間程度)

 ぜひご来場を。

posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 23:39| Comment(0) | 2015 ブリオベッカ昇格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月28日

JFLに相応しいのはどっちだ?


まず、結果から言えば、0-3でブリオベッカ浦安が勝利した。
暫定ではあるが、首位VONDS市原と勝ち点で並んだ。



 リーグ戦は、18試合中10試合を消化したが、これで北関東アウェイ4戦は全て終了。

 1番遠い試合会場は、ホーム東総となる(銚子の近く)。



 話を観戦記に移す。

 つくば駅に着いてからは、路線バスに乗車。

 30分に1本の割合で発車しているので、すんなり移動できる。

 20分ほどで、目的の停留所に到着。

  入浴施設や食堂があるホールの前に停まった。その隣にあるのが、
「セキショウ・チャレンジスタジアム」である。


 到着してすぐに、ケータリングエリアが目に入ってきた。

 ゲバブ・たこ焼きなどの定番もあったが、

 地元のお菓子販売や、サッカーウェアの即売会をしているのは、地域リーグとしては異例だろう。

 つくばFCのグッズ売り場もあったが、かなり充実している。


 これまた地域リーグでは珍しい有料のチケットを購入(1,000円)したら、「どうぞ」と渡されたのは、

 立派なオフィシャルイヤーブック(レディースと、まとめて1冊になっている)

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 J3だとしても、十分完成度は高い内容である。

 そして、


 レインコート(しかも、浦安の練習着カラー)


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 雨予報のときは、いつもこのような対応をするのだろうか?素晴らしすぎる対応である。



 チケットをもぎられたときには、ボランティアの小学生が、笑顔でメガホンを手渡そうとしてきた。

 「つくばFC」はサポーターの応援グッズまで貸し出すのか…と思いつつ、やんわりと断って入場。

 コンパクトで臨場感あるスタジアムである。(西が丘みたいとツイートしたが、どちらかと言えば、チュウブYAJINスタに近い)

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 人口芝がロングパイル構造であれば、ほぼパーフェクトである。



 選手紹介が始まった。つくばFCの紹介は「大阪風」だった。(苗字をDJが言った後で、サポーターが下の名前を言う)

 つくばFCのサポーターは、「かなり若い」(さすがに、TOKYO CITY F.C.ほどではないが)

 そのエネルギーに押されたか、浦安の声出しファンも「少しだけ」本気を出したところで選手入場。


 試合が始まると、明らかにつくばFCペースだった。

 キックオフ直後に、浦安のシュートは1本あったが、しばらくは、前線でキープすらままならない。

 対するつくばFCの選手は、個々の能力がかなり高い。(浦安陸での鮮やかな先制ゴールが象徴的)
 惜しい枠外シュートは何本もあった。特に、バー直撃のドライブシュートは、エメルソンを思い出すほどであった。


 一方的に攻められても、浦安は決して焦ることはなかった。

 前半15分、初めてコーナーキックを獲得。村田翔がボールを入れて、混戦の中で、


 ブリオベッカ先制。

 最後に決めたのは、この日が公式戦初出場となった 高井 青(じょう)

 (お決まりのエレクトリカルパレードを歌っているとき、例のつくばFCメガホンで喜ぶ浦安ファンもいた。みんな爆笑)


 この先制点以降は、落ち着いてプレーしていたし、ハイボールの対応はバッチリだった。



 さらに、田中貴大のゴールで追加点を上げ、このまま前半終了。


 ハーフタイム中に、浦安応援席まで思わぬ珍客!?が来た。それは、

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セグウェイ

 つくばFCは、ブリオベッカ浦安サポーターを歓迎してくれているのがわかる。



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 セグウェイに乗った方が、浦安陸での開幕戦まで駆けつけたと知り、おれは、ひたすら謝り倒したけど
(理由・あくまで聞いた話だが、浦安陸での開幕戦では、つくばFC側の席でタイコを叩いて浦安を応援した人がいるらしい。もちろん現在は、そんなことはない。)



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 浦安陸の完成を祝ってくれたり、選手の能力の高さを褒めてくれたり、本当に好印象な方だった。「後半も頑張っていきましょう」と言って、別れそうになったが、

 斎藤芳行監督の話になると、その輪は爆笑の渦となった。(みんながみんな、こんなに声が大きい監督は初めて!と言う)


 後半に入ると、つくばFCはガス欠を起こしたか、シュートで終わる攻撃がほとんどない。

 対するブリオベッカは、引いてからのカウンターがハマり始める。
 (竹中は、集中的にマークされて、オフサイドを連発していたが)

 臨場感あるスタジアムで、このような展開になると、非常に楽しい。

 おれの目の前で、村田翔の蹴ったコーナーキックが、直接ゴールに向かう軌道には感動した。(オウンゴールだと思ったら、まさかのノーゴール判定…)
 その直後には、流れの中から村田翔が決めて、0-3。


 こうなると、浦安応援席は、極端に雑談が多くなる(いつも雑談が多いというツッコミはなしで)。

 サイドを駆ける選手に丸聞こえでは?とすら思えるほどである。


 しかし、それ以上にデカい声を出す人が。ミスターサイトーこと斎藤芳行監督だ。

 敵陣深くでスローインを得た時の、「4つの事を一度でやれ!」という指示は、流行語大賞ノミネート入りを果たした。


 土屋智義も、途中出場でリーグ戦初登場となったが、スコアは動かず。0-3でブリオベッカ浦安の勝利。

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 浦安にとっては勢いがつく大勝であったが、つくばFCにとっては初の3失点&初完封負け


 それでも、あのドライブシュートが入っていたら、逆のスコアになっていた可能性は充分にある。(そこが、サッカーの怖いところであり、面白いところだが…)




 個人的には、つくばFCの運営に関心しきりの試合だった。特に
 

・アウェイのファンを歓迎し、優しく対応してくれるところ

 この点は、JFL特有の空気感と全く同じだった。浦安にも見習ってほしい。


 もちろんサッカーの主役は選手。試合後に、ファンが触れ合いたいのも選手。

 なのだが、つくばFCは「みんなで温かい雰囲気をつくる」ことが上手いと感じた。(資金がなければできないこともあるが)

 試合のスコアは浦安の圧勝だった。優勝に向けて大きな勝ち点3を取った。



 それでも、つくばFCに負けている箇所は多々ある。試合に勝った嬉しさと、運営の羨ましさが入り混じった1日だった。


posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 00:03| Comment(0) | 2015 ブリオベッカ昇格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月30日

ブリオベッカ浦安vs川向こう 熱くて暑い試合

 浦安市で初開催となった、ブリオベッカ浦安vs東京23FCの「江戸川ダービー」は、(公式発表で)観衆が1,700人だった。ありがたいことだ。(おれは、Twitter上で2,000人超と書いたので、その点は陳謝する)



 試合前の話から始める。

 いつもの試合だと、開門前は牧歌的な雰囲気だ。しかし、東京23サポーターが多数来てくれたので、けっこう賑やかだった。

 かなり暑い中開門となる。開門直後も、東京23FC応援席のほうが、人の入りはよい。
「ULTRAS23」などの巨大弾幕も掲げられ、


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 こんな白弾幕まで登場した。

地域リーグなのにJリーグっぽくて、なかなかカッコいい。



 片やブリオベッカ浦安側。

 ファンが作った、弾幕が初登場した。ピッチではなく、コンコースの中に掲げられたものは、

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 なぜこんな弾幕が登場したのかというと、今月上旬、山形のスタジアムでこんなことがあったからである。




………ダービーとか煽ると、普通のチームは「絶対に負けられない戦いがそこにある」みたいな文章になる。


 そんなシチュエーションなのに、こんな弾幕を出したのは、浦安らしいといえる。

 浦安ファンは基本的に、試合を「競技というより興業」と考えている。

 (後に、別のサポーターが「心臓を捧げよ」という紙を出したので、カオスになったが)

心臓を捧げよのネタ元:【進撃の巨人】の心臓を捧げよのポーズが流行っている!!



 試合開始直前になり、メインスタンドは満員御礼となった。日差しがきつかったが、すぐそばの海から、強風が流れ込んでいて、気温の数字より暑く感じることはない。

 浦安側に座っているサポは、チーム初のコレオ (配布されたボードを、観客が前面に掲げること。色合いを工夫することで、見た目を美しくできる) を実施する準備を進めている。

 東京23サポは、選手入場前から応援歌を歌い、気勢をあげている。



 選手が入場していきた。

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 浦安側のコレオは正直ビミョーだったが、大勢の人が協力したことに意義がある。

 一方東京23サポの声量は、さらに高くなる。さらに、「vs浦安戦」専用の応援歌を披露した。(浦安だーけにはー 負―けられなーい おれたちのちかーら 見せてやろうぜ!)

 

 浦安サポは、通常とおりの応援歌を歌う中、試合開始。



 東京23FCの選手の出足がいい。それでも、浦安は決定的なチャンスを作らせない。

 浦安のチャンスは、セットプレーくらいしかない。

 シュート数は、東京23FCのほうが多い。

 それでも、浦安ファンに悲観的な雰囲気はない。サポーターの近くにいた子どもは、応援歌を口ずさんでいる。

 前半38分、浦安がペナルティエリア近くで直接フリーキックのチャンスを得る。子どもたち数人が、「コーナーキックのチャンス時に歌う応援歌」を口ずさむ。サポーターは、要望に応えて!?その応援歌を始めた。その結果、






 先制点ゲット!!(゜o゜)


 キッカーの村田が、ファーサイドに速いボールを蹴る。それに合わせたのが、慶大ソッカー部キャプテンを務めた笠松亮太!ドンピシャヘッドで、ゴールネットを揺らした。


 浦安応援席は、お決まりの「エレクトリカルパレード」を歌って大盛り上がり。

 その直後、東京23FCが決定的なチャンスを迎えるも、キーパー永井が神がかり的セーブを見せる。浦安応援席は息つくひまもない。

 前半は、このまま終了。




 後半立ち上がりは、東京23FCが攻勢を強める。

 シュートを多く打ったが、枠外も多い。浦安は、なんとか無失点でしのぐ。

 時間が経つにつれて、浦安はカウンターの機会が多くなる。しかし、決定的なチャンスをを作れない。


 暑い中飛ばしてきた影響か、両チームとも、シュートを打つシーンが少なくなる。東京23FCは、攻撃的な選手交代でゴールを狙うも、状況が激変することはない。


 このまま、後半ロスタイムに入る。浦安は攻める姿勢を弱め、ゲームを締めにかかる。

 東京23FCのサポは、懸命な声援を送る。浦安の応援席は、手拍子をする人が増え、少しずつ一体感が増していった。



 そんな雰囲気に満足しているうちに、試合終了。素晴らしい試合内容ではなかったが、江戸川ダービーは、ブリオベッカ浦安が制した。



 

 そのホイッスルが鳴った数秒後、

 夢の国から、祝砲の花火が上がった。

 あまりに出来過ぎた話だが、ホントのことだ。


 試合終了後、東京23の選手が、浦安ベンチへあいさつに向かう。(地域リーグでは当たり前の光景)

 浦安ファンは、いつも通り敬意を表して相手チームのコールをする(地域決勝でも同じ)


 すぐに、東京23FCファンからもお返しのコールがあった。



 一見当たり前に見えるが、おれは感動した。
 ライバルチーム相手に試合を落とした直後、お返しできる東京23FCファンの器の大きさは、称賛に値する。




 浦安の選手・監督は芝生席へのあいさつを終えて、メインスタンドへあいさつを行った。

 浦安ファンは応援歌を歌って盛り上がったが、本田大雅選手と土屋智義選手が前に出て喜びのダンスを披露してくれた。

 

 おかげで、浦安ファンは大盛り上がり。

 今日の浦安応援席は、悲壮感が全くなく、終始いい雰囲気だったと思う。
 


 箇条書きでよかった点を列挙すると、

・チーム初のコレオに協力してくれる人が多かった

・子どもたちに応援歌が浸透し始めている

・みんなで「エレクトリカルパレード」を楽しめた

・試合終盤になると、手拍子してくれる人が増えた

・変な罵声は全くない

・スリル満点の試合展開だったが、悲鳴もほとんど起きなかった

 


 とにかく、一見さんにも大いに「ブリオベッカの試合」を楽しんでもらえたと思う


 スタジアム前で、選手がお見送りするイベントも、多くのファンが参加して賑わった。

 選手にねぎらいの言葉を掛けるファン

 選手にサインをもらうファン

 多くの選手と握手するファン


 おれもそんなファンに混じって、浦安陸で初の完封勝利に大きく貢献した永井選手の写真を撮影させてもらった。完璧な仕事を終えた後の、いい表情だった。

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 充実感を覚えながら、舞浜駅に向かう途中、
「チャンスは多かったのに」「いいサッカーをしていたのはうちだよ」

 なんて会話が聞こえてきた。

 振り返ると、



 キャリーバッグを引いて、スタイルが良くて、お揃いのきれいなスーツを着て、

 ネクタイの色を見てすぐに分かった。


 東京23FCの選手だ。

 特に声も掛けなかったが、浦安と比べて待遇がいいことを悔しく思った。

 参考:5月3日更新のチームブログ(笠松選手)





 レベルの高い選手、環境がいいクラブ、そして何より

 熱さとリスペクト精神を兼ね備えたサポーター




 そんな東京23FCと、今度こそ首位争いという形で、

 4か月後の舞浜決戦を迎えたい。





 ちなみに、次の浦安陸開催は、7月26日13時〜 ブリオベッカ浦安vs tonan前橋 である。また、みんなでブリオベッカのサッカーを楽しもう




posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 21:45| Comment(0) | 2015 ブリオベッカ昇格 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする