2019年10月14日

鹿児島全社 ブリオベッカ浦安vsいわきFC

今回の台風19号は、東日本に甚大な被害をもたらした。

その台風が直撃する前日18時の東京駅。


東海道新幹線の改札口は、乗客でごった返していた。翌日は東京〜名古屋間で終日運休することがJRから発表されたためである。


おれが新幹線改札付近に着いてから20分後、ようやく博多行き「のぞみ」指定席車両のデッキに飛び乗った。


帰省ラッシュ以上の混雑だったが、乗客はさまざまな理由で「新幹線に乗らねばならない」理由があるはず。


おれがこの列車に乗っている理由は、「5部リーグに所属するサッカーチームの応援がしたい」からである。他の人が聞けば、馬鹿げていると思うだろう。

結局、途中の広島まで4時間半は立ちっぱなし。

終点の博多には25分遅れで着いた。出発から5時間半が経っていた。東京駅の大混乱を思えば、よくぞこの程度の遅れで済んだと思う。


この日は、博多のカプセルホテルに宿泊。なのだが、とても疲れていたため、ラーメン1杯すら食べず、すぐに就寝。


翌日は、24時間営業のうどん店に寄ってから、

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6時45分の新幹線に乗車。

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1時間40分後、新幹線の終点・鹿児島中央駅に着く。

ここで、前日から鹿児島に入っていた浦安ファンが乗っているレンタカーに合流。

おれは、夏用のYシャツ・ネクタイで髪はオールバックという格好にも関わらず、快く迎え入れていただき感謝。


そこから車を走らせること2時間。

ようやく志布志市しおかぜ公園に到着。強風。日差しがキツい。少し暑い。


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まずは、屋台村で売っていた「地鶏の炭火焼き」を食す。

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味の感想は、いうまでもないだろう。

他にも水出し茶を飲み、フランクフルトを食べながら、JXTG水島 vs 中京大学FC の試合を観る。


JXTG水島の温かいファンと、中京大学FCのハードワーク&ライン統率が目立つ一戦だった。

お互いにファールが少なく、気持ちよく観戦できた。



試合終了直後、指定されたテントに行けば、「ふるまい」で観客に黒豚丼が提供される。

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宮崎や鹿児島は、食べ物のおいしさが日本屈指だ。


黒豚丼を食べた後は、「観戦モード」から「参戦モード」にシフトチェンジ。


先述の格好に加え、フチなし眼鏡をつける。浦安の子どもたちはいないので、遠慮なく応援するつもりだ。(浦安から来た声出しファンは約6名。宮崎から都並監督のファンも来てくれた)



今日の全社本戦1回戦、ブリオベッカが対戦する相手は、かなりの強豪。

・チーム運営費(人件費)

・地元自治体からのバックアップ

・地元マスコミの露出


これらは、Jリーグクラブ並み。そんなチームが相手だと、燃えるものがある。


だが、選手入場直前に想定外の事態が起こる。


大会スタッフの方が、先ほどの黒豚丼をデリバリーでおかわりを持ってきてくれた!


しかし、これから「参戦」する立場なので、ありがたいと思いつつ固辞する。


そして、選手入場。FIFAアンセムが流れたので、浦安ファンはアカペラで合唱して乗っかる。


選手コールを一通りやった後、キックオフまで1分以上余ったので、今度は「君が代」斉唱。ここまでは、やりたい放題。


キックオフしてからは、いつも通りの応援に戻す。なのに、ピッチ上では、浦安の選手が混乱していた。


守備的な戦術を取ったにも関わらず、相手チームの攻撃に全く対応できない。

ボールがラインを割った直後は、選手同士で意思疎通を図る。それも叶わず、浦安の左サイドを割られて、先に失点を喫する。


失点しても、守備陣は混乱している様子だったが、GK南翔太やCB山崎紘吉の「精神的なコーチング」で少しずつ落ち着きを取り戻す。


攻撃陣は、得点できる気配もなかった。特に、小島樹は徹底的なマークを受けていた。ファールを受けたとき、おれは「ぶ〇く〇〇ぞ!」と怒鳴った。おれの格好が特徴的だったこともあり、観客席が一時的に凍り付いた。


その小島が前を向いたとき、チャンスが生まれる。


小島が左サイドに展開し、菊島が突破を一呼吸だけ遅らせ、相手をかわす。クロスに反応したのは秋葉。見事なゴールで浦安が同点に追いつく。
志布志でも、エレクトリカルパレードだ。


このゴール以降は、短い時間の膠着状態に入る。相手は、長いボールを浦安の左サイドに入れる。個人技で突破したい意図が見える。浦安は、パス交換で決定機を伺う。

小島が相手ボランチを背負いながら、超絶スルーパスを相手CBの間に入れる。


桜島出身の名手(ガンバの遠藤保仁)を思わせるような完璧なパスだったするが、このチャンスを逸する。


チャンスを逸したことにより、流れは相手に渡ってしまい、またしても、左サイドに起点を作られ失点してしまう。
(今期の試合は、左サイドを突破されるシーンが散見する。相手の右サイドに攻撃が秀でた選手が多かったのだろう。しかし、今年の浦安にはそんなタイプがいない。欲を言えば、右サイドを個人技で崩せる選手がほしい。)


勝ち越された浦安だが、攻勢に出ることはせず、40分ハーフの前半は終了。


ここで、都並監督が動く。交代は5人まで認められていることもあり、カードを2枚切る。植田と竹中を投入。


早速、竹中がパワフルなシュートを放つも、豪快にバーを叩く。

直後、相手のミドルシュートもバーを叩く。


個人技では相手の能力が上なので、シュートを何本も打たれる。しかし、南が当たりだして、ナイスセーブを連発。


浦安ファンは「カモン浦安」コールを続けるが、決定機は、ほとんどない。


浦安は、幡野と田宮を投入し、攻勢に出る。

相手陣内でのプレーが増えてきた。しかし、シュートまで持っていけない。


それでもおれは、他のファンに「カモン浦安」コールを煽る。


残り10分を切り、浦安ファンの声量は増す。当然だが、そこには「昇格」とか「Jリーグチームと対戦」なんて気持ちはない。同点に追いついてほしいと願うファンが大半だったと思う。


その想いは、残り8分で通じた。


幡野、竹中とパスが回り、「裏取り名人」田宮に決定的なパスが出る。キーパーとの1 vs 1を制し、同点ゴールをねじ込んだ!



浦安から遠く離れた志布志で、選手とファンの喜びが爆発。このときの、田宮の笑顔はとても印象に残っている。(チームHPのピックアップ参照)


喜びの輪が解けたところで、おれは、2014年地域決勝以来のコールを入れた。


「あと1点!」


おれは、打算抜きで「相手に勝ちたい」と思い続けていた。この時間帯は、2回戦 や 帰りの交通手段なんて、全く頭になかった。とにかく、勝ちたかった。





この後、相手が決定的なシュートを放つ場面もあったが、南はスーパーセーブを魅せる。


村田がミドルシュートを放つ場面もあったが、相手の体に当たる。直後のピンチでは村田の帰陣が早く、ボールをクリアしたシーンでは、感動すら覚えた。


志布志で、今季最高の一体感が出ている。


後半AT4分台、相手陣地でフリーキックを得る。ラストプレーなので、浦安ファンはかなりの声量で応援したが、得点することはできず。


この試合終了。2−2の引き分け。PK戦で、浦安は負けた。


http://www.jfa.jp/match/adults_football_tournament_2019/schedule_result/pdf/m16.pdf(日本サッカー協会HPより)



試合後、浦安の選手はあいさつに来てくれたが、PKで負けた悔しさやりきった表情が入り混じったように見えた。



おれ自身も、心の中でいろんな感情が渦巻いていた。ひとつ言えるのは、「志布志まで来て、本当によかった」



そんなとき、地元に住んでいるであろう幼い少女が、おれの方に駆け寄ってくる。目線が足元のバッグに向いていた時点で、あることを察した。


バッグに付けているものを手に触れ、「例の格好をしているにも関わらず」おれに声をかけてきた。


おれはそのものが「べかひこ」という名前であることを教えた。

とても興味を示していたので、べか彦人形をあげることにした。

少女はお礼を述べたのち、「べかひこかわいい」と言って、小さい人形を抱きしめた(その直後、別の浦安ファンも少女の姉に対し、同じ行動をとることになる)。


つまり、
べか彦のかわいさは、日本中に誇れる!!






最後は、話がべか彦に逸れてしまったが、来シーズンに向けて言いたいことを、箇条書きで書く。詳しい内容は、また後ほど。


・浦安市陸で、この試合のような一体感が見たい

・難しい情勢だと分かっているが、「シーズン通じて活躍した」選手 or 「この試合で活躍した」 選手と共に戦いたい(2015年に昇格を果たしたときよりも強く想っている)

・しかし、池田晃太退団騒動のような動き(来年の主力になるであろう成長著しい選手を追い出す)があれば、チームは残留争い必至

・1番成長しなければならないのは、都並監督の采配
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2019年09月13日

これが球団の現在地 ブリオベッカvs日立ビル

台風15号上陸直前の日曜日、浦安市は残暑というには暑すぎる気候に襲われた。


ブリオベッカ浦安は、この日がホーム最終戦。浦安市陸に日立ビルシステムを迎えた。


開門前は、テントの中に入り、日陰で待機させてもらう。

オルハのジャークチキンを食べながら。

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キックオフ2時間前に開門。しかし、あまりの暑さに客足は伸びない。

それでも、べか彦は、いつも通りファンサービスをしてくれる。


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おれは、「熱中症に気を付けて!」と何回も声をかけた。


べか彦が試合前の準備に戻り、ピッチ内では試合前練習が行われる。


キックオフが近づくにつれて、観客が増えてくる。


ラグビートップチーム・シャイニングアークスの選手たちも来てくれて、会場を盛り上げてくれた。


試合前のスタメンが発表される。浦安の監督は、秋葉を外す「実績よりも現時点の能力」を優先する采配を取った。評価できる。


そして、
いつも通り!?試合前に演説させてもらった。
大まかな内容は、
「この気候なので、ミスが多くなるはずです。しかし、罵声やため息を出すと熱中症の恐れがあるので、手拍子や声援で選手を後押ししましょう」


直後に、選手入場。そして、キックオフ。


前半15分は、浦安が攻め立てる。応援席は、ホーム開幕戦のときよりもファンの数が増えている。メインスタンドで応援できるのはありがたい。それ以上に、声出しするファンの気持ちが、他のファンに伝わりつつあるところが大きい。


その後も、浦安がボールを握る。幡野はキレキレだったが、他の選手との連携は合わない。


前半30分が過ぎ、2回目の飲水タイムとなる。

おれは、飲水タイムの度に「ささやかな演説」を行うが、この試合展開だと話す内容は薄くなってしまう。


攻撃で閉塞感が漂い始めた前半終了間際、日立ビルが「あっぱれ」なカウンターを発動。浦安は対応できず失点。


このまま前半終了。


べか彦のハーフタイムショーが行われる。(今年のホームゲームで、前半終了間際に失点したのは、9試合中3試合)どんよりした雰囲気を換え続けるべか彦の負担は大きい。



勝負の後半。

勝利あるのみの浦安は、選手を1人交代。おれにとっては、疑問が残る采配だ。


しかし、後半立ち上がりで同点に追いつく。交代選手が全く絡まないゴールだが、サイドの崩しは見事だった。浦安市陸にエレクトリカルパレードが流れ、スタンドの雰囲気がよくなる。


ここから一気呵成に畳みかけたい場面だったが、得点の突破口となったサイドを封じられると、シュートまで持っていける展開は少なくなる。


後半15分ころ、日立ビルが、この試合最初のコーナーキックを獲得すると、難なく得点をあげる。浦安からすれば、痛い失点だ。


少し経ってから、浦安の監督が2枚替え。


交代したことは悪くないのだが、その後の攻撃陣のフォーメーションがおれにとって理解不能だった。


最前列に3人の選手が並び、全員が同じタイミングで裏を取ろうとする。(裏を取りたいなら、田宮を残しておけ…)


この光景をみたおれは、「終わったな」と独り言を言ってしまった。


相手にとってみれば、中盤から出るパスの選択肢が限られている以上、守りやすいはず。


守りやすい状況をアシストしたのが、浦安の監督。


キレキレの幡野を下げてしまった。


それでも選手は、頑張っている。声出しファンも声援を送るが、少しずつ声援の量は小さくなる。


とにかく、内容が悪い。日立ビルの守備陣形を崩せない。


山崎や笠松を最前線に上げる(練習でやったフォーメーションなのか疑問)が、決定機を作れない。日立ビルのGKが、横っ飛びするシーンは皆無。



この時間帯でよかったことは、観客から野次や罵声が飛ばなかったこと。(わずかにため息はあったが、この展開では致し方ないだろう)



そして、このまま試合終了。浦安は1−2で敗戦。JFL昇格も消滅。残念な結果となった。


試合後は、浦安の監督があいさつ。


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その後、市長や市議会議員、浦安市サッカー協会の方々が続いた。


市長のあいさつは、Twitterを引用すると、





おれも残念な内容だと思ったが、この日の浦安市陸の盛り上がりでは、特に反論する気にもなれなかった。罵声やため息はほとんどなかったが、いつもより手拍子や歓声も少ない試合だった。








とはいえ、長い目で見れば、この試合はプラスになるかもしれない。



それは、ホーム最終戦で観戦に来たスポンサーのみなさんに「球団」の現在地を知ってもらえたこと。



若手選手が成長しても、一生懸命頑張っても、今の監督(今の上層部)ではJFL昇格なんて雲をつかむような話だ。



スポンサーのみなさんには、「球団」の現在地を理解した上で、新卒選手が入団したくなるような環境をつくってもらえれば幸いである。






このような状況でも、ホームゲームの平均観客動員は900人を超えた。


多くの観客に来てもらえたことで、


微力ながら、おれは試合を観に来たファンに少しでも喜んでもらえるよう行動したつもりだ。


浦安市陸の雰囲気をよくしようと盛り上げたつもりだ。





試合内容の振り返りや応援の振り返りは、また後日。
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 21:57| Comment(0) | 2019 超変革の浦安 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月10日

組織力の差が出た VONDSvsブリオベッカ

VONDSの選手が、ペナルティエリア外からミドルシュートを放つ。

豪快にネットを揺らした。


ゼットエーオリプリスタジアムに詰めかけたVONDSサポは、大歓声を送る。


おれは9月1日に、このようなシーンを2回も観た。



結局は、ミドルシュート2発を決めたVONDSが勝利。浦安はリーグ首位相手のアウェイゲームで敗戦。




簡単に書けば、このような試合だった。


浦安がミドルシュートを決められた試合で、最初に思い浮かぶのは、今年の天皇杯千葉県予選決勝vs明海大である。


ミドルシュートを決められた場面を、おれは以下のように評している。


浦安は、シュートに対する寄せが、全くできていなかった。


VONDS戦では、残念ながら、そのときの二の舞を演じてしまった。(それも1試合で2回)



逆に、浦安が豪快なミドルシュートを決めたシーンは、ほとんど記憶にない。


つまり、

「守備における組織力」は、浦安が劣っている。



これでは、いくらCBが体を張っても(レナチーニョにPA内でGKが交わされた後、山崎がシュートブロック)(石井幹人が池田に空中戦で競り続けて、勝率もまずまず)、試合結果は変わらない。




しかし、この試合で1番癪に障る(しゃくにさわる)のは、選手交代の遅さ。


同点の後半20分ころに、小島 樹が道場トレーナーからテーピングの施しを受けていた。しかし、そのタイミングで交代は行われず。

後半30分過ぎにミドルシュートから失点したと思ったら、すぐに小島が投入された。



勝負事に「この程度やれば問題ないだろう」「もう少しなら、このままでもいいだろう」なんて考えは禁物。(特に守備)



その反省を、次戦に生かしてほしかったが…
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 22:04| Comment(0) | 2019 超変革の浦安 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月25日

都並さんが初めて名監督になった日

今日の昼12時45分。おれは東武日光線・新栃木駅に降り立った。

列車を降りると、夏の熱気がおれを迎えてくれた。改札を通り、駅構内にあった幟(のぼり)は、栃木SCの告知。


それを横目に見つつ、タクシーで栃木市総合運動公園陸上競技場へ向かう。


競技場までは1,090円。競技場の入り口近くはカラーコーンで囲われており、その中に入る段階でチケットを買わなければならない。


そのチケットは、関東サッカーリーグのチケットだ。

今日の対戦カードは、栃木シティvsブリオベッカ浦安


芝生エリアのチケットを購入し、競技場内に入る。


アウェイチーム応援エリアには、浦安を応援するファンが10人以上いた。「この試合で勝たなければ」リーグ戦で3位以内に入ることが厳しくなる。すなわち、昇格が絶望的になる。


特に大事な試合ということは、全員がわかっていた。


おれが競技場に入って間も無く、キックオフ。


前半15分は静かな立ち上がり。栃木シティが個人技で相手を崩そうとする意図が伺える。浦安は、いつも通りサイドから好機を狙う。


1週間前の浦安市陸と同様に、15分毎に飲水タイムが設定されていた。最初の飲水タイムが終わった直後、栃木シティが先制点をあげる。

山村佑樹の個人技。PA近くで浦安の選手をフェイントで剥がした直後、地を這うようなライナー性のシュートだった。


とはいえ、1点取られるのは、もはや恒例行事。浦安ファンは気落ちせず応援を続ける。


しかし、あっさり栃木シティが追加点をあげる。やや遠い位置でフリーキックのチャンスを得て(浦安ファンからは、判定に不満の声が出ていた)、ファーサイドで折り返し、キムソンギ(北朝鮮A代表経験者)が体ごとボールをネットに押し込んだ。



浦安から見れば、2点ビハインド。決定的なシュートを打てない状況で、さすがに焦りがつのる。


前半40分過ぎには秋葉がいい形でシュートを打つ。これは決まらなかったが、少し内容が良くなる。前半のうちに1点返せば…という想いは強かったが、前半はこのまま終了。いい崩しからのシュートは、ほとんど見られなかった。



暑い気候のアウェイゲーム。個人技が強烈な相手に2点のビハインド。


いつも交代が遅い監督はどう動くか、控え選手の様子を見ていると、最初に植田がロッカールームに下がった。少しの間をおいて、小島 樹が下がっていった。小島は、ヒザに軽いテーピングが施されており、やや不安を覚える(3年前の竹中のように、力士が巻くようなテーピングではなかった)。


もっと不安を覚えたのは、残ったフィールドプレーヤーのシュート練習だ。PAから少し離れたところから打っていたが、ことごとく枠外に外れる。アウェイゲームなので、ボールを取りに行くこともできず、もどかしさを感じた。


結局、そのボールは控え選手が回収に回る。

おれは、近くまでボールを拾いに来た菊島に「後半頼むぞ!」と声をかける。菊島は、力強い返事をしてくれた。



勝負の後半。

都並監督は、浦安の声出しファンの予想と違った選手交代を行う。

交代を行ったポジションは、ボランチをサイドバックだ。前のポジションは選手を変えなかった。


しかし、田宮 諒のプレーは明らかに変わった。ひたすらDFラインの裏を狙い続けた。


それが見て取れた直後、浦安が反撃ののろしをあげる。最前線まで走りこんでいた、秋葉のゴール。ひとまずのエレクトリカルパレードが田舎で歌われる。


田宮のプレーは、相手の右SBとCBの裏を取るのが、非常にうまかった。(おれは、田宮のこういうプレーを見たかった!)


浦安が1点差に追い上げた直後の後半5分。栃木シティは2枚目の選手交代を行う。左サイドバックの交代だ。


この交代は、おれにとって意味不明。相手から見れば、秋葉のケアを重要視する判断なのだろうが、右SBとCBの裏を取られるのは野放図でよいのか?それと、ボランチが村田&小島という地域リーグ屈指のパス配給への対策を取らないことに、驚いた。


「愚の骨頂」レベルの交代が行われた後も、浦安の選手は躍動する。田宮は裏を狙い続け、村田&小島が急所を突くパスを配給し続ける。浦安ファンは、暑さをものともしない声援を送る。

なのだが、後半15分前後の時間帯は、攻め急ぎが目立った。


おれは「焦んなよ!」「相手の監督が1番焦っている!」と応援だかヤジだかよくわからない応援をする。


(浦安の声出しファンには、「都並も相手の監督も、試合中の修正能力はゼロに近い」とぼやいた。)


浦安は、カウンターからピンチを迎える場面も多かったが、センターバックの2人が何とか対応する。決定的なシュートを打たれても、GK山田がスーパーセーブを連発。


攻撃では、立ち上がりのような勢いはなくなったが、菊島投入の効果もありコーナーキックのチャンスは増えている。悪い流れではない。


後半30分の飲水タイム後も、大きな流れは変わらない。


浦安は臼井を投入。DFライン付近を縦横無尽に駆け回る。後半35分になったところで、栃木シティは松下を投入。逃げ切りの意図が見える。


残り時間が少なくなり、浦安ファンの応援が熱をおびる。その直後、PKゲット。


このPKは竹中が決めて同点に追いつく。浦安ファンはエレクトリカルパレードを歌うが、おれは1人で「カモン浦安」コールを始める。


同点に追いつかれた栃木シティは、外国籍のFW2人を立て続けに投入。


したにもかかわらず、浦安が決定機を迎える。PA外から竹中が豪快にミドルシュートを放つ。豪快にバーを揺らした。浦安ファンは、悔しさと驚きが混ざったような歓声でわいた。


後半アディショナルタイムは4分。


浦安がコーナーキックを得れば、GK山田が前線に上がる。それでも、決まらない。


直後に栃木シティがフリーキックのチャンスを得る。栃木シティのキッカーとキーパー以外は、全員がボールより前に出る。それでも、決まらない。


両チームとも勝ち点3を狙いにきている。浦安ファンは、暑さを忘れて懸命に応援する。


後半アディショナルタイムが4分に差し掛かったとき、浦安がカウンターでチャンスを迎える。菊島が裏を狙う。そこに、絶妙なスルーパスが出た!


菊島がシュートを打つ。と見せかけて、相手GKの体勢を崩す。そして、無人のゴールにボールを蹴りこんだ。


メインスタンド寄りの副審は、ゴールを認める判定を下した…




浦安応援席は「過去最強レベル」の狂喜乱舞。


言葉にならない雄たけび。


ハイタッチやハグの嵐。


グダグダなエレクトリカルパレード。


かすれ声の「菊島」コール。



センターサークルから栃木シティボールでゲームは再開したが、5秒後に試合終了。



あまりにも劇的な展開で、ブリオベッカ浦安は勝ち点3を手にした


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試合後のラインダンスは、今年1番盛り上がった(小島 樹のケガの具合は、少し気になった)。



ラインダンスの後は、選手数名とハイタッチ。菊島や村田とハイタッチできて、嬉しかった。


でも、個人的MVPはGKの山田。後半は、中島宏海を思い出させる安定感だった。


ハイタッチが終わった後の浦安応援席は、オーバーヒート状態。全く興奮が冷めない。10分以上その場で熱を冷ましてから、競技場を後にした。





ブリオベッカ浦安は、最も劇的な形で勝利をおさめた。


栃木シティは、最もショッキングな形で敗北を喫した。


とはいえ、勝ち点は栃木シティのほうが上回っている。



浦安にとって、まずはリーグ戦3位フィニッシュが目標になる。

次節も「相手にとって怖い」サッカーをしてほしい。



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posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 23:44| Comment(0) | 2019 超変革の浦安 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月19日

一体感ある相手に勝つため

GWのリーグ戦が中止になった影響で、8月上旬に行われたアウェイ桐蔭横浜大学FC戦。

ブリオベッカは0−1で敗北を喫した。


あれから2週間。

公式戦は行われなかったにも関わらず、「一部では」ブリオベッカに対する評価は上がっていた。


天皇杯3回戦 ガンバ大阪vs法政大学 試合情報 (日本サッカー協会)ガンバは、ほぼベスメン。


そして昨日、残暑厳しい浦安市陸で桐蔭横浜大学FC戦が行われた。


日なたにいるだけで、熱中症になりそうな暑さだったこともあり、試合開始1時間前でも観客の出足は全く伸びず。


それなのに、おれはスタグルを楽しんだ。


ジャマイカキッチンオルハのジャークチキン
(いつも通りなので、写真なし)


acona coffee のラテアート

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おまけ

千葉日報に、自分のイラストが載っているのを見つけたべか彦

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タオマフにサインするべか彦

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試合前に、子どもと一緒に太鼓を叩くべか彦

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それを必死に撮影するおとな

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本題は以上。ついでに、試合のことも書く。


桐蔭横浜大学FCは、前の試合から陣形をいじってきた。その影響もあり、前半15分は、お互いに静かな立ち上がり。

飲水タイム後、次の15分は浦安が攻勢を強める。しかし、決定的なシュートは打てず。


前半30分を迎えたところで、再び飲水タイム。


試合前にも客席に向かって演説を行ったおれは、懲りもせず、ブリオベッカ名物「勝手に乾杯タイム」を敢行。



おれの行いが祟り!?前半残り15分は防戦一方。いつ失点してもおかしくなかった。セットプレーではないのに、浦安の選手11人のうち9人が自陣PA内にいるシーンが何回もあった。


桐蔭横浜大学FCは少ない人数の攻撃で、浦安に脅威を与える。セカンドボールもことごとく回収。桐蔭横浜大学FCは一体感あるサッカーだった。酷い内容なのに、浦安ファンは、ヤジを飛ばしたり怒ったりしなかった。


長い15分だったが、無失点でしのぎ前半終了。



ハーフタイムのべか彦

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勝負の後半。


メインスタンドの端にいた浦安の声出しファンは、いきなり「カモン浦安」コールから応援を開始。この暑さなのに大丈夫か?と思った。


ピッチ上では、前半より一進一退の攻防が繰り広げられていた。


FW竹中が積極的にシュートを何本も放つ。竹中の1列後ろの選手たちも(いつもよりは)効果的にプレスをかけていて、内容は悪くない。客席も、少しずつ盛り上がる。

幡野のポジションが流動的になり、桐蔭横浜大学FCは捕まえきれない。


膠着状態だったが、都並監督が交代のカードを早めに切る。(当社比)


そして、後半30分過ぎに浦安が先制点をあげる。菊島の技術が光るナイスゴールだ。


得点直後のシーン

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エレクトリカルパレードが舞浜に流れる。


いつもの試合なら、自陣PA内に選手が密集するのだが、この日は違った。2週間前よりも、中盤が機能している。客席から悲鳴が飛ぶシーンは、あまりなかった。


そして、試合終了。ブリオベッカ浦安は、1−0で勝利。


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前半30分〜前半終了までの15分が酷かっただけに、この勝利は嬉しい。


勝利のラインダンスは、子どもたちも大勢参加し、とても良い雰囲気(写真なし)。


その後の選手によるお見送りも、笑顔であふれていた。



声出し応援をしたファンは、少し疲れていたが…




いずれにせよ、25日のリーグ戦は楽しみだ。(ケガや体調不良の選手は、決して無理をしないように)
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 22:59| Comment(0) | 2019 超変革の浦安 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする