2019年08月09日

とても幸運だったアーセナル観戦

今年3月のロンドンサッカー観戦記の続き


レイトン・オリエントFC(イングランド5部)試合観戦記


チャールトン・アスレティックFC(イングランド3部)試合観戦記





ロンドンで2試合を観戦した翌日、

おれは観光名所を巡っていた。

ロンドン橋、バッキンガム宮殿、大英美術館etc.

この日のロンドンでは、プレミアリーグが2試合行われるのに、チケットを持っていなかった。渡欧の1週間前に航空券を予約した旅行なので、致し方ない。


しかし、諦めきれず、ダメ元でスタジアム周辺に向かった。


中心部から地下鉄で15分。





アーセナルの本拠地・エミレーツスタジアムだ。


キックオフ2時間前に着いて最寄り駅からスタジアムへ向かう道中、何人かのダフ屋から声を掛けられる。

それぞれのチケットの値段を聞いてみると、今回のヨーロッパ往復航空券に近い値段を提示される。

それもそのはず。この日の対戦相手は、マンチェスターユナイテッドだ。



(法令違反だが)ダフ屋から購入したとしても、そのチケットで入場できない可能性はある。

メンバーシップ(有料会員)であったとしても、チケットを買うのは難しい「世界屈指の好カード」だ。


らちが明かないので、市内の中心部へ移動。換金所で、3万円をポンドに両替する。


両替後、キックオフ近くになった頃合いを見計らって、スタジアム前に戻る。


今度は、自分からダフ屋に声を掛けてみた。

少し値は下がったが、5万円以上する値段を言われる。


注意.この直後、とても幸運な出来事が起こる。普通であれば、ありえないので、現地に行く人は自己責任で。



スタジアム近くで2〜3人のダフ屋と一言二言話をした後、

その様子を見ていたであろう初老の男性から声を掛けられた。


「チケットがほしいのか?」と聞かれたので、値段を質問する。

すると、ほぼ定価の答えだった。しかも、センターラインに近い席だという。今もって、アジア人のおれに声を掛けてくれたのか、いまだに謎だ。

半信半疑で「もちろん」と受け答えすると、


その男性は、笑顔を見せて、足早にゲートへ向かう。

ゲートに着くと、一緒に手荷物検査を受ける。

おれは、ほとんどの荷物をユースホステルに置いたままなので、ほぼフリーで通過。初老の男性も同様。


ここで、おれは定価に近い金額を渡し、メンバーシップカードを交換する。


そして、厳重なボディチェックを受ける。ここも通過。

ゲートに到着し、交換したカードをかざすと、OKサインが出た。この辺りから、おれの気分は最高潮に達する。


スタンド裏の通路に出ると試合開始直前なので、大勢のグーナー(アーセナルファン)でごった返していた。

スタスタ歩く男性についていくと、ピッチが見えてくる。そして、おれが持っているカードに記された座席が分かった。



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文句のつけようがない席である。

これが夢なら醒めないでくれ、と思った。


初老の男性には、ひたすら感謝の言葉を述べた。「中学卒業レベル」の英語を駆使して。

話を聞くと、親戚が急きょ来れなくなったため、年間チケットを現地で誰かに譲ろうとしていたらしい。

この時点で、「人生の運」を数十パーセント使った気もするが、一生の思い出になるのは間違いなし。


ほどなくして、選手がピッチに入場。


この日のスタメン。

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観客は総立ちの上、拍手で出迎える。

選手を見ると、明らかに体つきが「ごつい」。3部リーグとも明らかに違う。

ごつい体つきを見ていたら、マスコットと子どもがボール回しをしていて、何だか微笑ましい。



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しかし、キックオフの笛が鳴ったら、雰囲気はガラッと変わる。


総立ちの観客は、ゴール裏を除き着席。


着席したのだが、シュートまで持っていけそうな場面やレフェリーが(少しでも)おかしいジャッジをしたときは、観客が立ち上がる。ワンプレーワンプレーに対する反応が、日本では考えられないほど大きい。これは「観戦」ではなく「参戦」だ。
観客が立ち上がって、アーセナルの選手がシュートを外したときは「ウー!!」という高音を叫び、静かに座る。



セットプレーのチャンス時にも、ファンは総立ちとなる。「アーセナル!!アーセナル!!」のチームコールがスタジアムを覆う。




年間チケットの席だが、「選手と共に戦う」グーナーたちと参戦していることに、自分自身とても興奮した。


対するマンチェスターユナイテッドのサポーター席は、スタジアム全体の5%程度は割り当てられているようだ。


下の写真の1階席が、アウェイの割り当て。手荷物検査とボディチェックをかなり厳重にしているはず。

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緩衝帯は全くないのだが、セキュリティは厳重であれば、特に問題ないのだろう。





おれ自身が、プレミアリーグ屈指のビッグマッチの空気に感激している間に、先制点が生まれた。


アーセナルのNo.34シャカの「無回転ミドルシュート」が炸裂した。


見事なゴールだったとはいえ、メインスタンドの観客は、ネットが揺れるまで着席していた。しかし、みんなが一斉に立ち上がる。


これまで5部リーグ・3部リーグを観てきたが、ビッグゲームでゴールが決まったときの歓声は、全く質が異なる。


歓声というよりも、ちょっとした噴火のような轟音がスタジアムに鳴り響く。



もちろん、対するマンチェスターUも反撃を試みる。しかし、アーセナル(というよりもプレミアリーグ)のプレスの質が素晴らしい。


DFラインの上げ下げも、「あうんの呼吸」だ。裏にボールが来ないとわかった瞬間、ほとんどオートマで、ラインが数m上がる。



攻撃面よりも高度な守備技術に唖然とした。




前半は、このまま終了。アーセナルがリードして折り返す。


カタコトの英語で、シーズンチケットを定価で売ってくれた男性やその周りのファンに質問をしてみた。

「初めてシーズンチケットを購入したのはいつですか?」



3〜4人から得た回答は、みんな15年以上シーチケを保有しているとのこと。


初老の男性は、10年ゴール裏のシーチケを所有したのち、15年前からメインスタンドに移ったらしい。


みんなハイベリー(昔のホームスタジアム)の頃からアーセナルを見続けているとは…


言葉はあまり理解できなくても、チームに対する愛情は感じた。何より、世界トップレベルのサッカーを見続けているので、「サッカー観戦偏差値」がめちゃくちゃ高い。



「フットボールはサポーターが創るもの」という言葉を、思い出した。




そして、後半を迎える。


グーナーは、まずますヒートアップする。


1つ1つのジャッジに対する反応も、かなり大きい。(ミスジャッジやカウンター阻止だと思ったら、観客はほぼ総立ち)
ワンプレーワンプレーで歓声が沸く。とはいっても、日本と違い「ため息」がないので、観戦していてストレスを感じない。

カウンターでシュートまで行けそうな場面では、観客が完全に総立ち。異様な雰囲気だ。



その雰囲気に押され、アーセナルがPKをゲットする。グーナーは早くも興奮状態。

このPKは、エース・オーバメヤンが決めて追加点をあげる。


スタンドの様子は、書くまでもないだろう。


2点リードとなったアーセナルは、選手交代を巧みに行う。

その度に、メインスタンドのグーナーは、総立ちで出迎えた。

選手に対する「最大限の尊敬」が表れている。



結局、スコアは動かず試合終了。2−0でアーセナルが勝利。

19-20シーズンのチャンピオンズリーグ出場が大きく近づいたと思ったが…



試合が終わった後、選手はサポーターの声援に応えながらすぐに控室へ戻る。

グーナーも、あまり余韻に浸ることなく帰路につく。


初老の男性に改めて礼をした後、お互い笑顔で別れた。





おれにとって、夢のような時間だった。
グーナー(観客)が、理想的な観戦スタイルだったので、「究極のストレスフリー」な時間を過ごせた。


スタッツ
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この試合のダイジェスト






後日談:

おれは、アーセナルのメンバーシップに入会。また行ける確率は低いので、5,000円近くのお布施といえる。

19-20シーズンのチケット購入権を手にした。おれを知っている人で、アーセナルの試合を観たい方は一報を。
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posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 21:17| Comment(0) | 海外サッカー観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月04日

上手いチームですらない

全国的に猛暑となった8月3日(土)、関東サッカーリーグは未消化分の1試合が行われた。


会場は大学のグラウンドなのに、長椅子が多めに設置されていて、俯瞰的にみられる構造だった。

前半終了まで日差しが厳しかったとはいえ、観戦環境は悪くない。


しかし、今年の試合の中で、1番ブログを書く気力が起きない。そんな試合だった。

昨日の敗戦以降、落ち込んでいたので、↓の政見放送を何回か見ている。(東京都港区議会議員選挙当選おめでとうございます)






試合の話をすると、ブリオベッカは桐蔭横浜大学FC(桐蔭横浜)を先にバテさせようとした戦術に見えた。

スタメン2トップがひたすらプレスをかける。

守備の2列は、相手にボールを保持させる陣形をつくる。

ボール保持率は低いが、効果的な攻撃はいくつか見られた。


浦安は、ロングパスから大きなチャンスを迎えるが、シュートは枠内に飛ばない…


両チームとも「無理はしない」ような前半はスコアレスで終了。




勝負の後半。

桐蔭横浜が攻勢に出た。選手交代も積極的に出る。

浦安もカウンターでチャンスを迎えるが、決定的なシュートを打てず。


そんな中浦安が少し攻勢を強めたとき、ボランチの運動量が落ちたとき、桐蔭横浜が先制点をあげる。



(下線を引っ張った箇所は、ほとんど先週のブログのコピペ。トーユナ→桐蔭横浜 橋本龍馬→ボランチに代えただけ。)

失点シーンは、ボランチというより、チーム全体の問題。DFラインの前で、きれいなサイドチェンジのパスを通され、マークが大きくずれて失点した。


とはいえ、浦安が1失点するのは、ごく当然のこと。なのだが、


その後の反撃が目を覆いたくなるような低レベルだった。

桐蔭横浜は、セオリーにならい陣形を整える。中盤も人数がいる。


一方の浦安は中盤がスカスカ。ほとんど誰もいない。真夏の熊谷市の公園かと思った。


DFラインの裏を狙ったボールのセカンドボールを拾えず、波状攻撃ができない。走り負け。


幡野やゴッツ、村岡が投入されて、「スカスカ問題」は解消された。今度は、ラストパス1つ前のパス精度が問題になる。


攻撃陣の連携がとれず、効果的なシュートを打てない。桐蔭横浜が先制して以降、桐蔭横浜のGKが横っ飛びしたシーンは皆無だろう。



このまま試合終了。ブリオベッカは2試合連続で0−1の敗戦を喫した。


敗戦を真正面から受け入れて、昇格・降格を考えすぎず、目の前の試合に備えてほしい。



離脱中の選手に言いたいことは、先週と同じ。そのとき書いた ↓ のブログの後半だけ読んでほしい。
上手いチームだが、怖いチームではない ブリオベッカ vs トーユナ
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 13:24| Comment(0) | 2019 超変革の浦安 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月29日

上手いチームだが、怖いチームではない

この1週間で、関東地方は梅雨が明けた。


前日の日曜、浦安市の運動公園内で親子連れに道を聞かれた。行きたい場所はプールとのこと。そんな季節。


ブリオベッカ浦安は、浦安市陸にTOKYO UNITED を迎えた。


キックオフ3時間前の午後1時に到着したが、とにかく暑い。


少し前は夏の風物詩だった「お子様用プール」があるはずもなく、とりあえず日陰で待機。



4年前のブリオベッカ浦安対tonan前橋の試合後に撮影された写真(リンク先はFacebook)

https://www.facebook.com/briobecca/photos/a.498249516990113/498254526989612/?type=3&theater

https://www.facebook.com/briobecca/photos/a.498249516990113/498254616989603/?type=3&theater






ほどなくすると、スタジアムグルメがオープン。夏バテになる前に、とにかく食べまくる。


ペコリーニ(肉系料理が充実)

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クッチーナ ダイノ(生パスタが絶品)

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ジャマイカキッチン オルハ(いつもの)

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おれの心と腹が満たされたところ(まだ開門直後)で、べか彦登場。



自分のタオマフにサインするべか彦

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ホタテが早く焼けるようにか〇は〇波を送るべか彦

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べか彦の様子を見ている間(時に冷やかし)に、ピッチ内練習が始まる。


前節と同様に、アウェイチームは女性が、ブリオベッカは男性が選手紹介を担当した。


選手入場前には、おれがメインスタンドの観客に向かい演説を行う。メインスタンドで鳴り物応援ができる(今季2回目)と、演説をやりやすい。その内容は




そして、選手入場。


子どもたちの整列を手伝うべか彦


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試合開始と同時に、風上のブリオベッカが攻勢に出る。右サイドバックの富塚は、積極果敢にポジションを前にとるケースも多かった。

シュートを何本か打つ。しかし、枠外&トーユナの体を張った守備を前に、決定的なシュートを打つことができない。


それでも、守備が安定していたので、スタンドの雰囲気はよかった。


トーユナは、そのスペース近辺を使ってきたが、山崎・石井のセンターバックと橋本龍馬が相手の攻撃を跳ね返す。


危険な位置でフリーキックを与える場面もあったが、このピンチは難を逃れる。前半はスコアレスで終了。



勝負の後半。

トーユナが攻勢に出た。選手交代も積極的に出る。

浦安もカウンターでチャンスを迎えるが、決定的なシュートを打てず。


そんな中浦安が少し攻勢を強めたとき、橋本龍馬の運動量が落ちたとき、トーユナが先制点をあげる。


このとき、トーユナベンチの喜びっぷりは、凄まじかった。最終的にフリーでシュートを打てたということは、ベンチの狙いが当たったのだろう。


そして、都並監督はいつも通り後手後手で選手を交代し始める。


富塚や藤池は、かなり前にポジションを前にとる。ペナルティエリア内で攻撃するシーンが急増し、浦安市陸の雰囲気は盛り上がる。

過去の試合を振り返っても、トーユナ相手に、ここまで攻勢に出られた場面はなかった。選手の成長を感じる。しかし、最後の一歩が出なかった。田中俊哉様のような足の長さがあれば……村田の超絶スルーパスに0.2秒早く反応していれば…


そんなシーンもあったが、ゴールを割ることはできず試合終了。ブリオベッカは0−1で敗戦となった。


浦安市陸は、何ともいえない空気に包まれたが、決して険悪にはならなかった。選手がメインスタンドに向かって挨拶したときの「ブリオベッカ」コールは、なかなかの迫力だった。(この迫力を、ラスト10分で出せれば、もっと素晴らしいのだが)


この後は、いつもと変わらず、選手がメインスタンド近くで観客をお見送り。

悲壮感がなかったのが救い。


おれは、ボーッとした状態でこの光景を眺めた後、浦安市花火大会に向かった。




これから書くことは、おれ個人の見解。ファンサポーターの総意ではない。


(おれがよく言うこと→)「相手にとって上手いプレー」は随所に見られた。しかし、「相手にとって怖いプレー」は、ほとんど見られなかった。


今のブリオベッカで「相手にとって上手いかつ怖いプレー」のできる選手は、いる。


その選手は、小島 樹



「最近になって、違うサッカークラブのアカウントをフォローした」なんて話は聞かないので、ケガをしてしまった前提で話を進める。


結論から書くと、完全に回復するまで、ベンチ入りしないでほしい。




何でこんなことを書くかというと、3年前の出来事が忘れられないからである。


3年前は、FW竹中公基がゴールを量産。相手にとって、「とても怖い存在」だった。しかし、9月下旬にケガをしてしまう。

竹中 公基選手 負傷ならびに国体辞退のお知らせ http://briobecca.jp/news/informaion/2016/10/02/6310 (浦安公式)


このリリースが出たとき、浦安はJFL残留が確定していた。しかし、上位争いには食い込めない成績。


決して無理をさせる状況ではなかった。しかし、次節にはベンチ入り。


この試合は現地観戦していたが、竹中の左膝は包帯グルグル。マーカーを使った簡単なウォーミングアップですら、ぎこちない動き方だった。

野球でいえば、20mのキャッチボールで、どこかをかばって投げている状態。張本勲が監督でも、ベンチ外にしているはず。


そんな状況にも関わらず、当時の監督は竹中を途中出場させる。


翌週からは、なんと全試合先発出場




好調の池田晃太がいるにも関わらず。

池田がどれくらい好調だったかというと、竹中が途中出場する1週間前の練習試合で、右サイドから上がったクロスを、相手DFに空中戦で競り勝ちヘディングでゴールを決めている。このときの相手DFは伊藤竜司。伊藤はハイボールに強い点が持ち味で、現在はJ2の栃木SCに所属している。




結局、このままシーズンが終了。


竹中は、当時より上手い選手になったかもしれないが、相手にとって怖い選手になったとは言い難い。


当時、応援するのが辛くなるようなプレーを見て、数年を経た現状を考えると、強行出場したことは間違いだと考えている。


だからこそ、ブリオベッカの選手が、無理をして試合に出る姿は見たくない。


その結果、関東2部に降格したとしても。
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 22:55| Comment(0) | 2019 超変革の浦安 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月21日

菅井直樹、江戸陸に降臨!?

梅雨空は残り、湿度が高い7月20日、関東サッカーリーグが行われた。


ブリオベッカ浦安は、江戸川区陸上競技場に乗り込んでの一戦。

この競技場で試合が行われるときは、キッチンカーが多数出店する。


この日は、江戸陸初出店となるジャマイカキッチン・オルハを含む9店舗が出ていた。
その中で、おれは2品を購入。



ジャークチキンと
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ジャークチキンサンド
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Sake Base で ↓ を購入して、本能に任せて買った結果だ。





特に、讃岐の日本酒は「ジャークチキンに合う」というオーダーにドンピシャだった。


スタジアムでピッチ内練習を観ながら、日本酒とジャークチキンのスタグルを楽しむ。試合を観戦するときより幸せかもしれない。


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いい気分になったところで、両チームのスタメン発表。

ブリオベッカの選手紹介は、女性が担当。好感がもてる。


発表されたスタメンは、田宮と竹中がスタメン復帰。小島樹と植田はベンチ。


ホームゲームのスタメンは、実況隊のみなさんが行う。それ自体はいいのだが、BGMがやたらうるさい。

おれは浦安ファン向けに演説をしたかったが、それも難しかった。「このBGMに負けないような声援を…」と言いたかった。



そして、選手入場のときを迎える。


1,000人以上入ったスタンドの観客の5分の1は、浦安ファンだった。それ以外に、ジュニア生が50人近く駆け付けた。頼もしい。


声出しファンは、昨年同様立ち見エリアで応援した。今年は、子どもたちが加勢。応援に圧が加わるだけでなく、「楽しそう」という要素が増す。


その応援に押されたか?浦安がボールを保持して攻める展開。


4月のホームゲームでは、相手のエース飯島のポストプレーが効いていた。しかし、監督が代わった影響からか、中盤でパスをつなげるサッカーに見えた。


浦安は、いつも通りの展開。

サイドを攻撃したと思えば、村田の豪快なミドルシュートあり。秋葉&村田の浮き球パスも多かった。


浦安ファンが沸くシーンも何回かあったが、前半はスコアレス。(終了間際、左45度からの左足シュートは決めてほしかった)


とはいえ、おれの心の中で「勝つ確率が高まった」手応えはあった。


後半に入ると、相手が立て続けにコーナーキックのチャンスを得る。ここをなんとかしのぎ、後半15分になったところで、都並監督が仕掛けた。満を持して小島樹の投入。すぐさま、相手はCBバウル(44歳!)を引っ込めた。両チーム監督の采配も見物。



この時間帯以降は、どちらも攻勢を強める。カウンターの応酬だ。両チームともシュート本数は増えるが、枠をとらえられない。


1点勝負の展開になり、浦安の子どもたちの応援も熱を帯びる。メインスタンドの観客の手拍子も増えた。


声だしファンは、応援を煽る。(おれ自身も、後半は立ち見エリアで応援したが、2回ほど子どもたちに煽られた)



そんな膠着状態の試合を変えたのは、子どもたちから人気がある選手だった。



流れの中から、左サイド深くでボールに追いついた小島が、意表を付いて左足でクロスを上げる。竹中が頭で折り返す。


そのボールを豪快にゴールへねじ込んだ。浦安が値千金の先制点をあげる。


声出しの立ち見エリアは狂喜乱舞。(おれは、フェンスに足をかけた)まるで、Jリーグのウルトラの真似事だ。

お決まりのエレクトリカルパレードも、得点者のコールも、カオス状態。


爆発的な盛り上がりが収まり、比較的冷静だった子どもから、得点者は右サイドバックの富塚と教えてもらった。


嘘だろ!?と思うと同時に、おれの脳内は菅井直樹のゴール集が自動再生された。


菅井直樹…昨年で引退したベガルタ一筋16年の選手。主なポジションは右サイドバック。なのに、ずば抜けた得点力がある。
ベガルタがリーグ戦4位に躍進した2011年は、チーム2位の7得点を挙げた。





このゴールで、応援は乗りに乗った。


直後に、浦安応援席 目の前でコーナーキックのチャンスを得る。


蹴るのは村田翔。立ち見エリア及びメインスタンドの観客を煽る。


立ち見エリアは、手拍子と歓声のギアが上がった。

メインスタンドを観ると、浦安ファンのほとんどが手拍子をしている。谷口代表まで手拍子をしていた。


このチャンスを決めることはできなかったが、都並監督は最後の交代に出る。

すでに、丸山とゴッツ(太田)はピッチに送り出していたが、橋本と植田を同時に入れた。ゲームをクローズさせる狙いだろう。


残り数分だけだが、チームの守備能力は飛躍的に上がる。相手にシュートを打たせない。


後半アディショナルタイムに突入し、いかに試合を終わらせるか想像したら、見事に追加点をゲット。


前線の選手で唯一フル出場となった菊島のダイアゴナルのラストパスが、オウンゴールを誘った。


立ち見エリア&浦安ファンの様子は、書くまでもないだろう。このまま試合終了。


2−0でブリオベッカ浦安がアウェイゲームを制した。


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試合後の選手&浦安ファンは、本当にいい笑顔だった。おれは常時「応援を楽しむ」ことを説いているが、
このときは「楽しい」を通り越していた。

参加人数多めのラインダンスは、ホームゲームより盛り上がった。

声出しファンと子どもたちは、各々ハイタッチをしたりお礼をして、お別れをした。


この日は、浦安にとって素晴らしい日になった。


次節28日(日)に、舞浜で迎え撃つ相手は強敵だが、いつも通りの姿勢で臨みたい。
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 01:15| Comment(0) | 2019 超変革の浦安 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月15日

自作自演のサッカー

梅雨空があけない7月の3連休最終日「海の日」にブリオベッカのホームゲームが浦安市陸で行われた。


(浦安は中止試合もあったが)後期第1節に迎え撃つ相手は、流通経済大学FC。実質3番目にあたるチーム。


失礼な書き方だが、観客動員が見込める相手ではない。
なおかつ、この日はJリーグが行われない。


そうした事情もあり、おれの(ほぼ)独断で「他サポデー」と銘打った仕掛けをした。



以下、ツイッターに書き込んだ内容。



他サポデー実施について

 ブリオベッカ浦安の声出しは、他チームのサポーターの来場を、いつでも歓迎しています。
 次節7月15日(祝)はJリーグが開催されません。より多く他チームのファン・サポーターに来てもらえるよう、声出しファンとしては「ブルーデー」以外にも「他サポデー」を実施します。

通常は、ブリオベッカのユニを着て声だし応援するファンも、この日は他チームのユニフォームを着る予定です。
サッカーに限らず、野球・バスケetc.他競技のユニフォームでも歓迎します。
子どもたちや他の来場者の迷惑とならない程度に、スタグル&べか彦とのグリーティングを楽しんでください。

7月15日(祝)のスタジアムグルメとしては、acona coffeeさんが出店予定です。
行列がないときは、特別リクエストにも応じてくれます。
例として、スマホの画像を見せただけで、かわいいベガッ太さんを描いてくれました。
皆さんも、好きなマスコットを描いてもらってください!

(ついでに、サッカー観戦も楽しみましょう)

「他サポデー」の主なイベントはスタジアムグルメと
#べか彦かわいい です。




というわけで、浦安市陸についたおれは、(本日限定の)スプレー弾幕を設置。


(次節以降に向けて)「他サポデー」を行った目的は、

・みんな楽しむこと

・他に好きなチームのあるサッカーファンにとって、敷居を下げること の2点だ。



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本日のスタグル。

大正義の「ジャマイカキッチン オルハ」は来ていなかったが、充実していた。


acona coffee

開門前に行ったので、この日も特別リクエストに応じてもらえた。
Jリーグ屈指のかわいいマスコット、ヴィヴィくん。

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LLP

注文したのは、イタリアンサバサンド。


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元祖たこ壱

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スタグルを売っている広場には、VOLVOブースがあった。この日は、ボルボ 東邦オート株式会社のスペシャルデー。

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選手たちは、羨望のまなざしを向けていた。しかし、おれは「小さいべか彦人形を5,000個売れば…」なんて計算をしていた。

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一部のベンチ外の選手は、「勝手にDJブース」へ遊びに来てくれた。嬉しい。











なかなかフリーダムだ。



もっとフリーダムだったのは、べか彦。精力的に動き回っていた。(参議院議員選挙に出馬していないのに)










そんなこんなで、競技場内はスタメンが発表された。

アウェイ・流通経済大学FCの選手紹介は、龍ヶ崎でJFLの場内アナウンスを務める方が出張して行っていた。野球の横浜スタジアムに似たウグイス嬢の声で、とても良い。


浦安は、男性が担当。盛り上げたい気持ちは伝わってくる。



イベントが、ほとんど終わったところで、最後に試合が始まる。


おれは、メインスタンドに来ている観客向けに演説を行っているが、少しずつ慣れてきた(自己評価)。今後は、他の声出し応援しているサポにも、演説してもらいたい。

選手入場。

浦安のスタメン

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試合は、ブリオベッカが主導権を握る。


小島や幡野が好機を演出。いいシーンや惜しいシーンでは、観客から拍手や手拍子が、選手に送られる。いい傾向だ。


好循環になり、浦安が先制点をあげる。富塚のクロスに、植田が合わせた。ナイスゴール。



前半は、ほぼ一方的だったが、終了間際に不用意すぎるファールを「ディフェンディングサード」で与えてしまう。


試合巧者の流経大FCがこのチャンスを逃すはずもなく、難なく同点ゴールをゲット。


スタンドがアゼンボーゼンとする中で、前半が終了する。


ハーフタイムショーで、べか彦やブルーキャッツのダンスショーが行われるも、微妙な空気だった。



後半開始前の演説では、「相手にプレゼントしたような失点をして、おれの眉間にシワができています…」と自虐ネタを披露。


勝負の後半。


浦安は攻め急ぐことなく、落ち着いた試合運びを見せる。


声出しエリア周辺では、子どもたちが太鼓を叩き、跳ねて、歌っていた。

こういったぬるい空気の試合では、応援をさせるのではなく、

「悲壮感を出さず」「楽しそうに」応援をする子どもたちの声援が頼もしい。



しかし、小島や幡野が疲れを見せたころから、流経大FCが流れを取り戻す。


ブリオベッカがピンチになり、浦安市陸の雰囲気に合わない悲鳴が聞こえるシーンが目立ち始める。


試合終了間際は、チャンスもピンチも増える。両チームともゴールを奪いにいくサッカーで、「第三者として観ているサッカーファン」にとっては、楽しい時間だったはず。


しかし、スコアは動かず試合終了。1−1で痛み分けとなった。


この日一番の収穫は、いつも以上に子どもたちが楽しそうに応援したことだ。メインでも、声出しエリアでも。


試合後の演説では、「応援席の雰囲気はとても良かったと思います」という内容を話した。



浦安の選手は、時間帯によって好不調のあるサッカーをしていたが、流経大FCの選手は、安定したプレーだった。運動量も豊富。

特に、茂木・金子の両センターバックは、90分間通じて好プレー。ラインの上げ下げ・チャレンジ&カバー、球際の粘り強さが光った。

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この後、流経大のユニを着ていたサッカーファンを少し話をした。お互いに「応援しているチームは、こんなもんです」という内容。栃木シティに完封勝ちしたのに、かなり謙遜していた。流経大FCが好きなファンは、もっと増えて然るべき。


お互いの健闘を祈って、その場を離れた。



試合後の選手によるお見送りは盛況だった。引き分けだったが、ホームチームを応援していた観客は、いい笑顔をしている。


しかし、5日後の江戸川区陸上競技場は、話が別だ。

ホームチームのサポが、悔しがる光景を見たい。
posted by 東スポ(東小岩スポーツ) at 23:24| Comment(0) | 2019 超変革の浦安 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする